「CFD」とは?

金融取引に「CFD」という形態があります。個人投資家の中にも、CFDを利用している人はたくさんいらっしゃいます。利用するかどうかはさておき、CFDがどのようなものであるかについては理解しておくのが良いでしょう。

■CFDは現物の受け渡しをしない取引方法

CFDは「Contract For Difference(コントラクト・フォア・ディファレンス)」の頭文字を取った言葉で、日本語では「差金決済取引」と訳されます。「差金決済」というのは、「現物の受け渡しをしない取引」のことです。

通常の株式取引では、証券取引所を通じて株を購入し、実際にその株を保有します。そして適したタイミングで売ることで利益が得られます。しかしCFDの場合は株の受け渡しをせず、その株を何円で買って何円で売って得をした(あるいは損をした)といった、「売買の結果のみ」を取引会社とやりとりします。

また保証金を預けることで、その保証金の何倍~何十倍もの金額で取引ができるのもCFDの特徴。いわゆる「レバレッジ」です。現物の受け渡しを行う株取引でもレバレッジをかけることができますが、最大で3.3倍です。しかしCFDではそれ以上のレバレッジをかけることができます。取引する金融商品や業者によって異なりますが、例えば国内業者の場合は株式取引は最大5倍、株価指数を対象にした商品の取引では最大10倍のレバレッジが可能です。株価指数でCFDを行う際、1,000万円の保証金があれば最大1億円の取引ができるのです。

また、CFDは保証金の最低金額が少額なのも特徴。一般の株取引は最低30万円が必要ですが、CFDは10万円ほどでも取引が可能な業者もあります。このように、少額から投資ができ、レバレッジを利用することで大きな投資を行えるのはCFDのメリットといえるでしょう。

似たようなものに「FX(外国為替証拠金取引)」があります。FXも現物の受け渡しをしない取引で、証拠金を預けることで最大25倍までレバレッジを利かせることが可能です。実はこのFXはCFDの一種。CFDは個別株や為替、株価指数などさまざまな金融商品が投資対象となるのです。投資対象が幅広いのもCFDならではの魅力です。

■CFDの注意点

CFDのメリットでもあるレバレッジは、そのままデメリットにもなる諸刃の剣です。10倍のレバレッジをかけることで利益は10倍になりますが、損失も10倍になります。10倍のレバレッジをかけていて100万円マイナスになれば、損失は1,000万円の損失になるのです。

このとき、損失が保証金を上回った場合は「追証(追加証拠金)」が発生します。そうすると追証を納めて必要な証拠金の金額を維持しないといけません。もし追証が用意できない場合は強制的に決済が行われます。このとき、決済しても資金がマイナスの場合は、不足金をさらに納める必要があります。もし不足金が支払えない場合は破産ですね。

CFDは少額から投資でき、またレバレッジを利用することで大きな取引も可能です。また、株式だけでなく為替や金融指数など投資対象が幅広いのも魅力。しかしデメリットも大きいため、投資する際はメリット・デメリットを理解することが非常に重要なのです。

(中田ボンベ/dcp)

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