中国はインフラへの過剰投資で自壊する

中国の経済的不調があちこちから聞かれるようになりました。アメリカ合衆国との貿易戦争、新冷戦によって輸出が減少していることもありますが、過剰投資による負債が中国を絞め殺そうとしています。輸出によって経済が成立している国ですから、輸出の減少も大打撃ですが(まだ少し時間があるでしょう)、負債の積み上がりはより喫緊の問題です。

中国の高速鉄道への投資のバカさ加減が広く報道されるようになりました。『中国鉄路総公司』の累積負債が5兆2,800億元(約85兆5,000億円)という天文学的な金額に到達。2016年5月には中国鉄路総公司の負債総額は「4兆1,400億元(約68兆円2,600億円)でしたから、3年6カ月あまりで負債が1兆元以上増えたわけです。

以前、Money1でも中国の高速鉄道に対する投資のリスクについてご紹介したことがありますが、ついに中国自身も看過できないレベルに達したと考えられます。

中国の公的債務の1/3以上は鉄道などのインフラ整備についてのものと推計されています(中国の統計がアテにならないので推計するしかないのです)。

中国の高速鉄道は現在「2万9,000キロ」という営業キロに到達しましたが、採算が取れているのは、北京-上海間を結ぶ「京滬高速鉄道」、北京-広州間を結ぶ「京広高速鉄道」のみで後は全部赤字とのこと。また高速鉄道だけではなく、中国鉄路の約8割が赤字です。つまり投じた資金を回収できる可能性はほぼありません。

日本もそうでしたが採算性がない鉄道は廃線にするしかありませんし、負債を返せないとなればデフォルトしかありません。中国政府が負債を丸抱えするしかありませんけれども、それで中国経済を救える可能性はゼロです。

以前、Money1でもご紹介しましたが、中国は海外からの資金流入によってかろうじて「世界に冠たる中国」という自分たちの幻想を維持している国です。合衆国との新冷戦が激しくなるにつれ先進国は投資を控えつつあります。資金流入が細くなれば、負債の返済も不可能になり、中国は負債によって自壊します。多くの識者が指摘するとおり、中国の終わりはもう始まっています。

(柏ケミカル@dcp)

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