投資関連の話の中で「ショートスクイーズ」という言葉を聞くことがあるかもしれません。
「ショート」は「空売」のことですし、INDEX(指標)のボリンジャーバンド関連の用語として「スクイーズ」という言葉が使われることはご存じかもしれませんね。
ショートスクイーズとは、空売のポジションが解消されて(そのために買い戻しが入り)、金融商品の価格が上昇することです。
例えば、任天堂株式を空売りしていたとします。空売はどこかで「買い」を行わなければなりません。それが利益を出しての利確買いならいいのですが、これ以上の損益には耐えられない、あるいは期限がきてどうしても買わなければならない、といった事態になることがあります。
泣く泣く買いを行うわけですが、空売りされた株式が買われることで往々にして株価は上昇します。これがショートスクイーズです。
下がると見込んで空売りしたのに、その目論見が外れたという人が多い場合、空売りされた株式が大量の場合には、ショートスクイーズによって株価が大幅に上昇することがあります。ヘッジファンドなどがショートスクイーズを解消するまで株価が上昇し続けるといったことも珍しくはありません。
「空売の増加(信用売の増加)は将来の買いに転ずる」とよくいわれます。投資家は、取引する銘柄の「信用買残」「信用売残」には注意しなければなりません。
(柏ケミカル@dcp)