中国の電気自動車メーカー『BYD』は、自動車の輸出台数でテスラを抜き、BEV(バッテリー電気自動車)では世界一となりました。
↑『BYD』創業者の王伝福さん。
中国の誇るべき存在となったわけですが、『BYD』の創業者であり「愛国者」として知られる王传福(王伝福)さんが、2024年03月09日、同社の女性幹部・李珂さんと不倫関係にあることが暴露されました。
↑自分の身分を証明しながら実名告発をする張小雷さん。
暴露したのは张小雷(張小雷)さんで、この人は『松散科技(北京)有限公司』という電動バイクを製造する会社の創業者です。実名での告発に踏み切ったのです。
↑張小雷さんの実名告発動画は「李老师不是你老师」さんの投稿(X)で見ることができます。
動画自体が長くて全部見るのが大変なので、内容をかいつまんでご紹介すると――、
●隠し子2人がおり、アメリカ合衆の国籍である
●国内では「倹約家で愛国者」として知られているが合衆国に豪邸など多くの資産を持っている
●隠し子の1人、William Wangは合衆国で『BYD』の事業に参画している
●数百万人のBYD所有者の個人情報と道路情報が合衆国に漏れる可能性がある
●深圳市規律検査委員会は「調査を開始する」と回答したが、3カ月以上音沙汰がない
●市民が王伝福さんを監視することに期待する
――といった内容になります。
実は、暴露に及んだ張小雷さんは『BYD』と揉めています。2023年09月20日、張小雷さんは中国のSNS『微博』(Weibo)で、「『松散科技』が『BYD』を契約紛争で提訴した」と公表しています。
今回暴露に及んだのは、この紛争が原因ではないかと見られます。
張小雷さんの暴露動画は中国の皆さんに大きなショックを与えました。動画自体※はすぐに削除されたのですが、外国のSNSなどを通じて拡散さています。
※最初の動画は『抖音(Douyin) 』に上がりましたが現在は見ることができません。
中国の皆さんが怒っているのは、中国国内ではさも倹約家、愛国者と見せていた王伝福さんが、愛人の子供を合衆国国籍とし、現地に巨額の資産を有している――という点です。
中国のSNSでは「長年国産製品をサポートしてきた会社が、実はアメリカの犬が経営する会社だったことが判明した」などの厳しい声も散見されます。
事実ならとんだ愛国者がいたものですが、中国当局はまだだんまりを決め込んでいます。このまま黙殺されるのか?にご注目ください。
ちなみに、張小雷さんは「これは始まりに過ぎない」とさらなる暴露があることを示唆しています。
(吉田ハンチング@dcp)