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中国から韓国新政権に「米国側に行くんじゃないぞ。分かってるだろうな」と脅し

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韓国では、尹次期大統領が自分の政権スタートに向けてもろもろ準備を始めています。

中国習近平総書記とも電話会談を済ませ、焦点は例の「三不の誓い」を守るかどうかになっています。

三不の誓い
アメリカのミサイル防衛に参加しない
日・米・韓の安保協力を軍事同盟化しない
THAADの追加配備をしない

中国から直球の脅し

2022年03月26日、中国の英語版御用新聞『Global Times』に「韓国に対するお達し」の記事が出ました(社説です)。以下に注目ポイントを引用します。

(前略)
中韓関係にとって最大の外的撹乱要因はワシントンからである。

尹氏は「米韓同盟の強化」を外交政策の焦点としている。

一方、アメリカ合衆国は韓国に対して圧力をかけ、韓国を合衆国の北東アジアにおける中国封じ込めの橋頭堡にしようとしている。

中国は韓国の独立した外交政策を常に尊重してきたが、中韓関係は中米関係の付属物であってはならない。

「米韓同盟の強化」は、中国の利益に実質的な損害を与えるものであってはならないし、特定の分野における中韓の協力の犠牲となるものであってはならないのである。

合衆国からの圧力は高まっているが、韓国の意思決定者が全体的な状況と自国民の根本的な利益から進む限り、韓国に必要なのは平等と相互利益に基づいてすべての当事者と仲良くする方法であることを理解できるはずである。

また、中国と韓国は経済的にのみ密接な関係にある、という見方は浅はかであることも指摘されるべきだろう。

両国は安全保障の分野でも巨大な共通の利益を共有している。

韓国にとって、安全保障上の最大の関心事は半島の平和と安定であり、これは半島での戦争と混乱を許さないという中国の目標とも一致する。

朝鮮半島問題の政治的解決のプロセスを進め、地域の平和と安定を維持する上で、中韓関係の発展は両国と両国民の根本的利益に合致し、地域の平和と発展に有利であることは事実が証明している。

金曜日の電話会談(尹習会談のこと:筆者注)は、中国と韓国が離れることのできない永久に近い隣人であり、また切っても切れないパートナーであることを理解する、より高い立場を我々に提供した。
(後略)

⇒参照・引用元:『Global Times』「中韓関係で想定されるより広範な協力:環球時報社説」

『Global Times』は中国共産党の御用新聞なので、ここで書かれていることは中国共産党の意見そのものと考えて間違いありません。

中国には報道の自由などないのです。

「『米韓同盟の強化』は、中国の利益に実質的な損害を与えるものであってはならない」と言っていますので、要は「強化するな」ということです。

これに続く「特定の分野における中韓の協力の犠牲となるものであってはならない」はずいぶん持って回った言い方ですが、「米韓同盟を強化すると特定の分野が犠牲になるぞ」と言っています。

つまり、経済の分野でまたひどい目に遭うぞという脅しです。

さらに「中国と韓国が経済的にのみ密接な関係にある、という見方は浅はか」などと述べ、「永久に近い隣人であり、また切っても切れないパートナー」と規定しています。

逃がさねぇからな」という脅しでもあります。

『Global Times』の記事なので毎度おなじみではありますが、韓国に「合衆国側に行くんじゃないぞ。分かってるだろうな」という脅迫に他なりません。

さて皆さま、韓国の尹錫悦新大統領は「三不の誓い」を破ることができるでしょうか。

「韓国企業が経済的な困窮に陥るのを見るに忍びない」という言い訳でもって、尹新大統領が日和ることになるのではないか、そのようにも推測できます。

中国の支配下に戻りつつある韓国

結局、韓国に問われているのは覚悟です。

「中国と敵対することになっても、本当に自由民主主義国として存在し続ける覚悟があるか」です。

韓国という国は中国の属国としてその歴史を重ねてきました。

中国から切り離されて存在できたのは、日本の統治下、またその後の合衆国の影響下にあるわずかな時間だけなのです。つまり、1910年~2022年ですから、たったの112年です。中国による支配がざっくり1,000年だとして「1,000年 vs 112年」。

日本には信じられない話ですが、中国の支配下に再び戻る可能性も決して低くはない、むしろすでに片足を突っ込んでいると見た方がいいのかもしれません。

ですから、尹錫悦新政権がたとえ日和ったとしても「ああ、昔に返っていくのだ」と、そのように見るべきなのでしょう。

韓国というのは哀しい国です。

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(吉田ハンチング@dcp)

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