Money1でも延々とご紹介しているとおり、日韓首脳会談が行われて以降、韓国メディアでは日韓「通貨スワップ」についての期待感が盛り上がっています。
日本になんの益もない罰ゲームみたいな話ですが、なぜか日本メディアも含めて「日韓の雪解け」といったムードを醸成しようとしており、その流れでどさくさ紛れに話題にしています。
特に熱心な韓国メディアは『イーデイリー』で、『イーデイリー』の記事を援用して『中央日報』が記事を出すというエコーチェンバーな様相すら見せています。
2023年03月22日にも「日韓通貨スワップへの期待が盛り上がっている」という記事を出しています。まず以下に記事の一部を引用します。
日韓両国間の経済協力の雰囲気が醸成され、8年間中断された通貨スワップへの期待感が広がっている。
グローバル金融の不確実性が極限に達した中、日韓通貨スワップが安全弁になるという声だ。
（後略）
日本にはなんの利益もない協定なので、日本では1ナノも期待など盛り上がっていません。盛り上がっているのは韓国内だけです。
以下に興味深いところを引用します。
（前略）
しかし、尹大統領が日本の岸田文雄首相との首脳会談で「経済安全保障と先端科学だけでなく、金融・為替分野でも一緒に考えることにした」と明らかにしたことで、経済界を中心に通貨スワップへの期待感が出始めた。
（後略）
⇒参照・引用元：『イーデイリー』「8年ぶりに……日韓「通貨スワップ」頭を合わせる」
↑Youtube「TBS NEWS DIG」チャンネル。記者会見のライブ動画。白眉は最後の記者からの質問セッション
首脳会談後の記者会見において、確かに尹大統領は「両国の豊かな未来を準備するために、経済安全保障と先端科学分野だけではなく金融・外国為替問題においても膝を交えて共に検討していくことにしました」と述べています（上掲ビデオの08：34ぐらいから）。
これがなぜか「日韓通貨スワップあるよね」に盛り上がっているのです。
確かに「チラッ（と日本を見る）」という発言には聞こえますが、日本が「うん」と言うかは別問題です。
日本からすれば、経済安全保障はきちんと自由主義陣営国側に立ってから言うことで、先端技術を韓国に譲り渡すことなどないし、金融・外為分野など韓国が自分で考えることであって、日本を巻き込まないで一人でやってください――です。
（吉田ハンチング＠ｄｃｐ）