読者の皆さまもご存じのとおり、韓国の半導体企業はメモリー半導体の高騰により高利益を出し、(そのために何をしたわけでもない)李在明(イ・ジェミョン)政権が成果を誇るという「異常な状況」となっています。
Money1でも先からご紹介しているとおり、半導体企業は儲かってるものの、韓国経済は相変わらずの不景気です。
韓国政府が主張するトリクルダウンなどあるわけもなく(いつの言説なんだという話です)、雇用情勢は広く深く不調です。
もう何度だっていいますが、半導体産業というのは製造業の中でも群を抜いて、雇用誘発係数が低いのです。
※雇用誘発計数は、「10億ウォンを投じたときに何人の雇用が創出されるか」を示します。

半導体企業がもうかってるのに、雇用情勢が良くならないなあ……という記事がさすがに出始めています。『朝鮮日報』の記事から一部を引くと、このような具合です。
20日、国家データ処の「雇用形態別・産業別賃金労働者雇用」統計によると、今年第1四半期(1~3月)時点で、半導体製造業の賃金労働者の雇用総数は17万4,000件で、関連統計の作成が始まった2018年第1四半期(15万2,000件)より14.5%(2万2,000件)増加した。
これまでの最高だった2023年第1四半期の17万1,000件を上回る数値だ。
同じ期間に、製造業全体の賃金労働者の雇用が422万6,000件から429万4,000件へ1.6%(6万8,000件)増えるにとどまったことと比べれば、半導体製造業の雇用の増加幅はより大きい。
半導体製造業の雇用は増えたが、新規採用は多くなかった。
今年第1四半期、半導体製造業で既存の労働者が職を維持した「継続雇用」は14万6,000件で、統計作成開始以来、最も多かった。
雇用全体に占める割合も83.9%で、第1四半期として過去最高だった2024年(84.5%)に次いで2番目に高かった。
しかし、退職・転職によって生じた空きを埋めた「代替雇用」と、事業体の新設・拡張によって新たに生まれた「新規雇用」を合わせた新規採用による雇用は2万9,000件で、第1四半期としては過去3番目に少なかった。
2018年第1四半期(3万7,000件)と比較すると、21.6%(8,000件)減少した。
半導体の新規採用は、第1四半期ベースで2022年に3万9,000件とピークを付けた後、2024年には2万6,000件まで減少した。
その後、昨年の2万8,000件に続いて今年まで2年連続で増加したが、2022年と比較すると、依然として約1万件少ない。
(後略)
半導体産業の雇用は、一般製造業よりも大きく増加している――となっています。雇用誘発係数からすればおかしいのでは?と思われるかもしれませんが、これは半導体産業だけがべらぼうに儲けているから出た数字。
もし雇用誘発係数が他の製造業なみに高ければ、この数字はもっと大きくなるはずなのです。
ご注目いただきたいのは、その半導体産業で「新規採用」がむしろ減っている――という点です。
これこそ雇用誘発係数が低いことを端的に示しているのです。
(吉田ハンチング@dcp)





