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プロが大切にする失敗を極力なくす投資術

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銀行金利が全然良くありませんので銀行に預けていてもお金は増えません。そこで投資でも・・・・・・となるのですが、失敗したらどうしようと考えますよね。では失敗しない、失敗しにくい投資法というのはあるのでしょうか。外資系投信会社勤務のプロにお話を伺いました。

■「どのくらいリスクを取るのか」を考える!

――失敗しない投資方法というのはあるのでしょうか?

「失敗」というのは損をするということでしょうか、あるいは自分の目標とするリターンを達成しないということでしょうか。例えば、ある銘柄の株式を保有して損をする局面、つまり自分が購入した金額よりも値が下がってしまったということは普通にあり得ます。

また想定していたリターンよりも小さいという局面も普通にあります。しかし、それを全くなくすことはできません。一言で言えばリスクをゼロにはできないのです。投資はリスクを背負うことでもあります。逆に言えば、リスクを背負うことができないのであれば投資はできません。

――なるほど。

ですからリスクをどこまで取るかを自分なりに線引きして決めておくことです。例えば、私が個人で行っている投資では、10%が日本株90%が外国株・外国投信です。これは私がリスクを取り過ぎるからで(笑)、つまりハイリターンを狙っているからです。

ただし、これはあくまでも私の基準です。リスクをどこまで引き受けるかは投資家によって異なります。自分で管理しないといけません。

■投資初心者の鉄則!

――投資を始めてみようかな、と思っている人に、失敗を極力少なくするためのアドバイスをお願いします。

簡単に言えば次の3つではないでしょうか。

1.投資によるリスクを自分で把握できているか?
・リスクを自分で計算できない投資はしない
2.分散投資は鉄則!
3.時間を味方に付ける! 視野を中長期に持つ

「1」の投資によるリスクを自分で把握できているか?ですが、金融商品を販売している会社もいろいろで、中にはどんなリスクがあるのかをほとんど把握できないような金融商品もあります。これらはどんなに高いリターンが望めそうであっても避けるのが無難です。自分のリスクが計算できないものに手を出してはいけません。

「2」の分散投資は鉄則!投資家の誰に聞いても投資の基本ルールと言うでしょう。「一つのかごに複数のタマゴを盛るな」といわれることもあります。手持ちの原資を一つの投資に全部突っ込まないようにという金言です。投資を複数に分散することで「こっちは下がったがあっちは上がった。トータルで見たらプラス」という状況をつくるのです。

「3」の時間を味方に付ける!はとても大事なことです。短期で見ると細かく上下し、その都度株式を売買などしていると非常にタイムリーな判断を求められます。しかし、短期売買にこだわらず中長期の視野で見るならば緩やかに右肩上がりそういうスケール感を持つことも重要なのです。

――ありがとうございました。

投資初心者はまず自分にとってリスクがどのくらいあるかの見極めをきちんと付けることが大事なようですね。

(高橋モータース@dcp)