韓国は不景気です。生活を維持するために借金に頼る人が増加しており、Money1でもご紹介したとおり多重債務者の激増という事態を招いています。
2023年12月21日、韓国の『与信金融協会』(上掲ホームページ/スクリーンショット)が非常に興味深いデータを公開しました。同協会の集計によると、11月末時点で、計10のクレジットカード会社の「リボルビング残高」が7兆6,245億ウォンの過去最大に達しました。
読者の皆さまもご存じでしょうが、リボルビング支払いというのは「借入額が多くなると、利息ばかり払い続けて元本がほとんど減らない」という状態に陥ります。多重債務者への道でもあります。
この残高が過去最大に拡大に達したというだけで、韓国の皆さんがどんな状況に陥っているか分かりそうなものです。
また、クレジットカード決済による借金を返済するときに利用できる「借り換えローン」というものがあるのですが、これの残高も11月末時点で「1兆5,960億ウォン」に達しました。
5カ月連続の増加で、対前月比「1,057億ウォン」の増加です。
借り換えローンは、その名のとおり債務返済できなくなったときに新たな借金をして返済に充てられるというものです。借金の繰り延べの手段であって、こんなことをしていたらいつまでも借金元本は減りません。別のカードで返済をぐるぐる回すようなもので、これも多重債務者への道です。
Money1でも先にご紹介したとおり、カードローンの残高もまた上昇を続けています。11月末時点で、カードローン残高は「38兆8,791億ウォン」。前月比で「1兆3,860億ウォン」増加しました。
韓国の皆さんは借金に絡め取られていっているのです。
(吉田ハンチング@dcp)