韓国メディアというのはおかしなもので、自信満々に「誇らしい」と自国を褒めそやすことが多いのに、一転して「もう駄目だ」みたいな自虐的、嘆き節の記事を出します。
「精神的に不安定なのか」と思わされますが、これなどもその一つかもしれません。
『Chosun Biz』や『韓国経済』などの経済紙が「シリコンバレー銀行が破綻したというのに、『OECD』は世界経済の成長率を上方修正した。なのに韓国は下げた」という記事を出しているのです。
何をいっているのかというと、『OECD』(Organisation for Economic Co-operation and Developmentの略:経済協力開発機構)が、公開した「OECD Economic Outlook」(世界経済見通し)です。
これは03月における中間展望を語ったもので、「A fragile recovery(脆弱な回復)」となっています。
↑『OECD』の「OECD Economic Outlook, Interim Report March 2023: A Fragile Recovery」
これによると、『OECD』は、「2023年の世界経済の成長率」をこれまでの「2.2%」から「2.6%」に上方修正しました。
しかるに、韓国の経済成長率は「1.8%」から「1.6%」に下げた――と嘆いてるのです。
以下をご覧ください。
確かに、韓国の経済成長率(予測)は「2023年:1.6%」「2024年:2.3%」となっています。
しかし、これは『韓国銀行』自身が「1.6%」に引き下げた※ことによる下方修正と考えられます。
※2023年02月24日、『韓国銀行』は「経済展望報告書」を公表し、2023年の経済成長率を「1.6%」と見通した(以下の記事でご紹介しました)。
ですので、『OECD』が韓国を引き下げやがった――などと考えるのは間違いですし、恨むべき話でもありません。世界は上方修正しているのに韓国は下方修正で、取り残されている――なら、合っているかもしれませんが。
(吉田ハンチング@dcp)