韓国が国産と主張する次期主力戦闘機「KF-21 ポラメ」。
Money1でもご紹介しましたが、韓国政府はKF-21の初期生産数は半減させました。理由は「KF-21事業の成功可能性に対する不確実性があることが分かった」からです。
当初の計画では、2026~2028年に40機を生産した後、2032年までに80機を追加量産して空軍に計120機を配備する、となっていました。
最初の40機を20機にしたのです。
この決定に対しては、メディアから「そんなことをすれば1機当たりの生産コストが上がり、輸出にも影響する」という非難の声が上がっていました。
ところが……2024年03月22日、「第160回 防衛事業推進委員会」を開き、06月までに20機分の生産契約を『KIA』と締結することにしました。これで20機の生産は確定ですが、再武装試験を行い、2025年02月に追加で20機分を生産する契約を結ぶ可能性がある――としました。
これがうまくいけば、「2026~2028年に40機生産する」という当初の計画は守れることになるのです(生産が遅れなければです)。
そもそも『韓国国防研究院』(略称「KIDA」)が予定と異なり、初期生産分を半減させたのは「空対空ミサイルとAESAレーダーとの連携検証試験などが完了していない」ためとされています。
この試験がそんなスグに(成功裏に)完了するとも思えないのですが、とりあえずパリパリなスケジュールを承認しました。韓国メディアでは「半減させた分で空軍の戦力に穴があく」なんて書いていますが、空対空ミサイルもない戦闘機を空軍に納品する方が問題なのではないでしょうか。
ますます「とってだし感」が増してきた、韓国の「国産」戦闘機。大丈夫なのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)