韓国保守の砦なメディア『月刊朝鮮』が非常に興味深い記事を出しています。
「元大統領に対する恩恵が手厚すぎないか?」という内容で、大統領を経験した人が退任後にどのような恩恵を受けているのかを詳述しています。
現在、韓国の大統領経験者で存命者は、
李明博(イ・ミョンバク)さん
朴槿恵(パク・クネ)さん
文在寅さん
の3人ですが、このうち国から年金などの支援を受けているのは、文在寅さんだけです。
『月刊朝鮮』は行政安全部の「元大統領礼遇関連費用支出内訳(2020年01月~2024年9月)」資料を入手。これによると、2024年09月起点で、関連法令に基づき各種恩恵を享受している「元大統領」は文在寅元大統領ただ1人――とのこと。
李明博(イ・ミョンバク)さんは2020年09月、最高裁で懲役刑が確定して、「元大統領待遇」受ける資格を喪失。
朴槿恵(パク・クネ)さんは2017年03月、在任期間中に弾劾訴追案が可決され※、こちらも関連法により「資格」を失いました。退任に追い込まれ、収監 ⇒ 恩赦で釈放という経過で現在に至りますが、一切「元大統領」としての恩恵を受けていません。
韓国の法では、元大統領の遺族に対してもさまざまな支援が行われるのですが、これについては――盧武鉉(ノ・ムヒョン)さんの夫人であるクォン・ヤンスクさんが現在唯一の受益者である――とのこと。
けっこうもらっている文在寅
では、文在寅さんが大統領を退任してから「いくら」もらったかというと、『月刊朝鮮』によれば――2年半の間に、年金、交通・通信・便宜提供の名目で支援された国税は約8億ウォン(ざっくり1/10で約8千万円)だ――とのこと。
まず年金支給が以下のようになります。
2022年:9,835万ウォン
2023年:1億7,134万ウォン
2024年:1億3,396万ウォン
小計:4億365万ウォン
※2024年09月まで:以下同
次に交通・通信・事務所提供などの給付が以下のようになります。
2022年:8,915万ウォン
2022年:1億5,394万ウォン
2022年:1億4,779万ウォン
小計:3億9,088万ウォン
上掲の2つを合計すると「7億9,453万ウォン」――約8億ウォンになるというわけです。
しかし、これだけではないのです。『月刊朝鮮』の指摘によれば――文在寅さんには秘書官が3人ついているのですが――彼らの給与は国から出ており――年間3億350万~4億2,542万ウォンに達すると推定される、とのこと。
同紙は「なんで退任した大統領に秘書官をつけて、その給与まで国が支払わないといけないのか?」と指摘しています。
これには納得する人が多いのではないでしょうか。なにせ文在寅さんは「(退任した後は)誰からも忘れられて暮らしたい」なんて言っていたのです。
なぜ国費で秘書官をつけてもらって政治活動をちょくちょく行っているのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)