コネクテッドカーなのでこのような不具合が起こるのでしょう。
2024年11月14日昼から11月15日未明にかけて、中国のスマホメーカー『Xiaomi(小米:シャオミ)』の電気自動車SUV7が中国全土で70台以上、同日に不具合が発生する――という事件ありました。
これはSU7が搭載している自動駐車機能で起こった不具合です。この「スマート駐車機能」は、運転者が駐車スペースの近くで機能を起動するだけで、車両が駐車スペースを認識し、自動的に駐車を行う――というものです。
例えは、11月14日、北京在住でSU7オーナーの孫鵬さん(仮名)は、自動駐車機能の不具合によって車の後部が損傷し、変形する事故に遭いました。中国語メディア『澎湃新聞』の報道によると――。
その日の午後6時過ぎ、孫さんは普段通り車を運転して自宅に戻り、地下駐車場に入って自動駐車機能を起動。最初は正常に作動していましたが、後部が突然駐車スペースの横にある柱に衝突したのです。
孫さんは、衝突前にバックセンサーが障害物を認識せず、衝突警告アラームも鳴らなかったと述べています。「衝突した後も、自動駐車プログラムは停止せず、エンジンが作動し続けていたので、損傷はかなり深刻なものになりました」とも。
孫さんは同紙の記者に、
「今年04月に小米『SU7』標準モデルを購入した。毎回、自宅駐車場に到着すると、この自動駐車機能を使用していた。
同じ場所、同じ駐車スペースで100回以上この機能を使って一度も問題がなかったのに、今回事故が発生したことに驚いた」
と述べました。
11月14日昼から11月15日未明にかけて同じような不具合に遭遇した人が「オレも」「私も」と多数いることが分かり、同紙が調べたところ、その数は70台以上に上る――とのこと。
↑破損したSU7の後部。複数のSU7オーナーさんが事故を報告しています。
これまで問題がなかったのに突然に事故が発生、しかも同じような不具合が他の同モデルでもあった――というのは、例えばプグラムの「更新」が行われ、それが原因になったのでは――といったことが想起されます。
もしそうなら、これは注目に値する事案です。なぜならメーカーのプログラム書き換えによって、意図的に不具合を起こすことも可能――と考えなければならないからです。
同紙記者は『シャオミ』のアフターサービス担当者に連絡を取りましたが、「取材に応じられない」と答えたとのこと、
何が起こったのか、原因は何なのか、まだ不明ですが、コネクテッドカーならではの脆弱性が明らかになった事例かもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)