中国産ポンコツ自動車はロシアに「117万台」も輸出されている。ロシア市場の64%が中国産ポンコツ自動車

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ロシア市場が中国産自動車ばかりになっています。

理由はもちろんウクライナ戦争です。ロシアに対する制裁で自由民主主義陣営国の製品がロシアに入らなくなっています。またロシアに建設した工場も自由民主主義陣営国の手によっては稼働されなくなりました。

そのため、ロシアで入手できる新車はロシアのドメスティックな企業が製造したもの、あるいは中国産の自動車がメインになっているのです。

読者の皆さまもご存じのとおり、中国産の自動車はクオリティーの高いものではありません。

ロシアの皆さんも「もっと信頼性の高い自動車はないのか」と思っているでしょうが、プーチン大統領の起こした戦争が原因なので、仕方ありません。

以前にご紹介したとおり、中国産の電気自動車はロシアでも燃えています。自然発火から火事というインシデントでなくても、ロシアメディア『FederalPress(フェデラルプレス)』によれば、中国製の自動車を購入したロシア人オーナーは、以下のようなポンコツぶりで苦しめられている――とのこと。

(前略)
中国車のオーナーは、多くの深刻な問題に直面している。最も一般的な苦情は、ボディの腐食が急速に進行することだ。

新車のクロスオーバーは数カ月で赤い斑点で覆われるが、他の外国車なら何年も外観を維持されるにかかわらずだ。

多くのオーナーはルーフの雨漏りに不満を漏らし、雨天時には車内が水浸しになる。

バックカメラの故障も多く、交換に1カ月かかることもある。

冬には新たな難題が加わる。

雪が降った後、窓もドアもすべて閉めていたにもかかわらず、車内が雪で完全に覆われてしまったというケースがある。

結局のところ、原因は換気システムにあり、ハッチや窓が自然に開いてしまうことがある。

もうひとつは、ドア操作ボタンの凍結である。

これはドアが自然に開いたり、窓が下がったりすることにつながり、悪天候時に不便をもたらし、盗難の危険性を高める。また、ステアリング・コラムの凍結、バッテリーの急速な故障、電子システムの故障といったケースもある

(中略)

特に懸念されるのは安全性の問題である。

交通事故でシートが変形し、負傷につながるケースも記録されている。

2024年には、中国で人気のSUVに危険な問題があることが判明した――事故時にエアバッグが展開しない可能性があるのだ。

この車はモスクワ地方で時速90キロでヘラジカと衝突したが、深刻な損傷にもかかわらずエアバッグは作動しなかった。
(後略)

⇒参照・引用元:『FederalPress』「Гниют, глохнут, мерзнут и протекают: на что жалуются владельцы китайских авто」

ロシアに入っている中国産の自動車は急速に腐食が進み、雨漏りがする可能性がある――というのです。安全面でも大問題で「時速90kmでヘラジカとぶつかってもエアバッグが展開しない」には呆れるしかありません。

中国産自動車はロシアに117万台も輸出されている!

では、中国産の自動車がどのくらいロシアに輸出されているのかを、中国側データから見てみましょう。


↑2024年はまだ暫定および推定。

データ出典: FOURIN『中国自動車調査月報』(2024年10月号)、CPCA(中国乗用車連合会)

ウクライナ戦争が始まった2022年には15.4万台が中国からロシアに輸出されていましたが、自由民主主義陣営国がロシアから完全に撤退した状況となった2023年には90.5万台

まだ締まっていませんが2024年には117.0万台が入っています。

2020年 ⇒ 2024年で「約7.6倍」に増加しました。恐ろしいほどの増殖ぶりです。

ロシアの2024年度の自動車販売量が183.4万台(対前年同期比:+39.2%)ですから、そのうちの117.0万台が中国産だとすれば、驚くなかれ「約63.8%」が中国ブランドのクルマということになるのです。

中国企業はウクライナ戦争のおかげで、完全にロシア市場を制覇する勢いとなったのです。

ただし上掲のようにポンコツで、ロシア人の皆さんを「О боже!(なんてこったい!)」と困らせているのですが……。販売量の約64%が中国産のポンコツ自動車なのですから無理もありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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