2025年03月28日、ミャンマーでマグニチュード7.7の地震が発生。タイにも大きな被害がありました。
タイ・バンコクにある有名なチャトゥチャック公園の近くに建設中だった、30階建ての新しい国家監査庁(中国語では「审計署」:監査を担当する省庁)のビルが倒壊しました。
↑上掲をクリックしてください。現場に近いところで撮られた動画です。どのようにビルが崩壊したのかを見ることができます。
↑建設中だったビルが倒壊しペッチャンコになりました。
建設を担当したのは『中铁十局』(中国鉄道十局)です。
『中鉄十局集団有限公司』(略称:中鉄十局)は、『中国中鉄股份有限公司』(CREC)の子会社で、総合的な建設業務を手掛ける国有大型企業グループです。
本社は山東省済南市に位置し、1953年01月01日に設立された済南鉄路局工程処を前身としています。
2003年12月26日、済南鉄路工程(集団)有限責任公司、中鉄三局集団第三工程有限公司、中鉄四局集団第三工程有限公司を統合して現在の形となりました。
同社は鉄道建設を主力事業としながらも、建築、道路、橋梁、トンネルなど多岐にわたるインフラプロジェクトを手掛けています。
近年では、海外市場にも積極的に進出しており、アフリカやラテンアメリカなどでのプロジェクトも展開しています。今回、タイに建設中だった国家監査兆のビルが倒壊し、31日時点では、11人が死亡し79人が行方不明――となっています。
タイ政府は高層ビルの崩壊を調査する委員会を設置し、7日以内に調査を完了する予定です。中国は崩壊現場を視察するために専門家を派遣しました。
現場から書類を持ち出す中国人!
↑現場から書類を持ち出す中国人。
「専門家を派遣して調査」はいいのですが、30日、崩壊現場に5人の中国人侵入し、書類を持ち出していると目撃者から通報がありました。
警察が現場に駆けつけたときには、すでに現場を立ち去った後でしたが、警察が追跡して該当者を発見。拘束しました。
↑拘束された5人。4人は建物の建設下請け業者で1人は通訳でした(全員が合法的な労働許可証を所持)。
警察が、持ち去った書類を調べたところ、建設請負や工事検査に関する書類であることが判明。
中国人男性らは保険金請求のための書類を取りに来たと自白しました。書類は同社が仮事務所として使用していた輸送用コンテナに保管されていた――とのこと。
警察は、中国人5人を一時的に釈放し、書類は全て押収しました。
中国得意の「おから工事」疑惑が濃くなる
この『中鉄十局』が手掛けたビルが見事に全壊したことについて、疑念の目が向けられています。
『中鉄十局』は、2024年インターネット上でこのビルの上棟を派手に祝う投稿を行っており、その中で「『中鉄十局』がタイでの発展における名刺のような存在になるだろう」とうそぶいていたことが、ネット上で発見されています。
「バンコクには何百もの高層ビルがあるが、新築で倒れたのはお前のビルだけ。それを『名刺第一号』などと呼ぶなんて、こういう傲慢な言い方は直すべきだ。今後タイの監査局が中国人関連の案件をきちんと監査しないなんてことがないように見守るぞ」
――という声が上がっています。
中国お得意の「おから工事」疑惑がタイ国内でも強まっており、調査の結果がどのようになるか要注目です。
(吉田ハンチング@dcp)