2025年04月03日、韓国の産業通商資源部が「2025年第1四半期の外国人直接投資金額」のデータを公表しました。
大朝鮮・中国では、習近平さんが先頭に立って「中国に金入れてくれぇ」と表明(というかもはや絶叫に近い)していますが、小中華・韓国はどのような状況になっているでしょうか?
以下が産業通商資源部が出したプレスリリースです。大変面白い結果ですのでぜひご覧ください。
面倒くさい方は飛ばしてもOKですので、次の小見出しまで進んでください。
2025年第1四半期 外国人直接投資(FDI)
申告額:64.1億ドル(前年比:-9.2%)
到着額:35.1億ドル(前期比:+26.4%)世界的なFDI減速という厳しい状況下でも、申告額は第1四半期として歴代2位
グリーンフィールド投資が第1四半期として過去最大の実績を記録し、韓国投資への信頼が確認された
2025年第1四半期の累計外国人直接投資は、申告ベースで前年同期比9.2%減の64.1億ドル、到着ベースで26.4%増の35.1億ドルとなった。
これは第1四半期の申告額としては歴代2位、到着額としては歴代4位の記録。
【投資タイプ別】
工場などの新設・増設を目的とするグリーンフィールド投資は、申告額:46.6億ドル(+20.7%)
到着額:16.1億ドル(+20.4%)――を記録した。
不確実な経済環境の中でも第1四半期として過去最大の実績を更新し、雇用創出や地域経済の活性化など肯定的な効果が期待されている。
M&A投資は、
申告額:17.4億ドル(-45.4%)
到着額:19.1億ドル(+31.9%)――となり、国内への資金流入拡大に貢献した。
※ 第1四半期グリーンフィールド投資申告額:
① 2025年:46.6億ドル
② 2023年:41.5億ドル
③ 2024年:38.6億ドル【国別】
アメリカ合衆国からの投資:
申告額:8.3億ドル(-15.0%)
到着額:2.2億ドル(-25.3%)中国からの投資:
申告額:ass=”bold”>3.3億ドル(-75.0%)
到着額:0.4億ドル(-94.2%)⇒ 大幅減少EUからの投資
申告額:14.9億ドル(+163.6%)
到着額:11.4億ドル(+123.5%) ⇒ 大幅増加日本からの投資
申告額:12.3億ドル(+8.6%)
到着額:1.0億ドル(+73.6%)【業種別】
製造業への投資:
申告額:23.3億ドル(-24.5%)
到着額:5.7億ドル(-43.2%)サービス業への投資
申告額:35.6億ドル(-7.4%) ⇒ 減少
到着額:27.8億ドル(+68.7%) ⇒ 大幅増加
ずいぶん前にご紹介しましたが、直接投資には「申告額」と「到着額」があります。
申告額は「これだけ投資しますよ」といういわば表明で、「到着額」は「実際に着金した金額」です。なぜこのように区別するかというと、申告しても着金するまでにはタイムラグがあって、実際にその金額が投資されるとは限らないからです。
産業通商資源部は「第1四半期の申告額としては歴代2位」などと誇っていますが、そちらは別に「ふーん」で流してOKです。
ご注目いただきたいのは「誰が」韓国に投資しているか?です。
中国の韓国への投資は94%も減った!
上掲の国別の金額を見れば、明白ですが、二大国「アメリカ合衆国」と「中国」は、申告額・到着額ともにマイナスです。特に中国は、
申告額:-75.0%
到着額:-94.2%
――で、「やる気ないんかい」と突っ込みたくなるほど、お金を入れるのを減少させました。
※ただし具体的な金額は「申告額:3.3億ドル」「到着額:0.4億ドル」と小額である点を見逃さないでください。
合衆国と中国が共に韓国への投資を減少させているのは、明らかに米中対立のせいです。尹錫悦(ユン・ソギョル)政権ができてからも、明らかに韓国政府は米中の間でバランスを取る外交(とやら)を志向してきました。
しかし、トランプ政権の誕生によって、米中の亀裂はさらに深くなりました。
合衆国からすれば、いつ中国に寝返るか分からない国に投資などできるわけがありません。中国から見ても「合衆国側に立っている国に投資してもなあ……」になります。
おまけにすぐ北には、金ちゃんファミリー三代目が仕切る、頭のおかしいカルト国家が核兵器を持って鎮座しています。首都が金ちゃんの火砲の射程圏内にある国に投資するなんて、火中の栗を拾いにいくようなものです。
もっとも、その射程圏内に世界最大規模の半導体メガファクトリーを造る計画を立てるような国が「韓国」なのですが。

韓国の製造業への直接投資は減少している!
それともかく、今回の資料の中には他にも興味深い点があります。
韓国経済を支えてきた「製造業」への外国からの投資が減少していることです。
申告額:23.3億ドル(-24.5%)
到着額:5.7億ドル(-43.2%)
となっています。これは面白い点です。韓国の製造業に投資するという時代は過ぎた――と見えます。逆に、サービス業への投資が増えています。
サービス業への投資
到着額:27.8億ドル(+68.7%)
これは、製造業の輸出で経済を成立させてきた韓国の新しい道を示すものかもしれません。また、この数字は『韓国銀行』が先日公表したある論文とも符合するのです。
この話は長くなるので、別記事にいたします。
(吉田ハンチング@dcp)