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中国投資関連の金融マンが拘束される事態に! パスポートが取り上げられる

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中国は「お金がない」のでもはやなりふり構ってなどいられません。

『Bloomberg』の報道によれば、2024年08月以降、異なる証券会社の有力インベストメントバンカー、少なくとも3人が拘束された――とのこと。

報道のタネを割ってしまうと、『Bloomberg』の報道に出ている3人というのは、

『申万宏源証券』の引受・スポンサー部門ゼネラルマネージャーの王昭凭さん、『国泰証券』の投資銀行部門副社長兼ゼネラルマネージャーの王晨さん、『海通証券』の投資銀行委員会副会長兼ゼネラルマネージャーの姜誠君さんです。

姜誠君さんは、かつて『海通証券』で企業の合併・買収(M&A)を統括していたバンカーで、出国したものの約2週間前に海外で逮捕され、中国に送還されました。

匿名の情報筋によると「『海通証券』など政府系の証券会社は最近、多くのインベストメントバンカーに対し、パスポート、出張や私的な旅行計画の許可申請を提出するように求めた」とのこと。

これは中国当局の要請によるもので――要は「外国に逃亡は許さん」と言っているとしか見えません。

また、証券各社は海外出張の承認を厳格化し、退職を希望する場合も承認が必要だと社員に伝えた――という情報もあります。

逃げられないし、勝手に辞めることもまかりならん――というわけです。

さらに出張を承認された社員は同僚と行動を共にし、事前に認められた旅程以外の行動は制限されるそうです。

見張りをつけて、逃亡を防ごうという措置で、こうなると北朝鮮の外交官なみと言うほかありません。

中国政府が何を行おうとしているのかは明白です。

インベストバンカーの逃亡と海外送金を防ごうというのです。

彼らはIPO(新規株式公開)や追加公募などの業務に従事しています。

2021年以降、中国共産党の規制当局は金融業界に対する大規模な取り締まりを実施しており、銀行、証券会社、資産運用会社、保険会社から多数の金融専門家が拘束または逮捕されている――というのが現状です。

習近平さんといえば「反腐敗キャンペーン」ですが、反腐敗の名の下に金融セクターでも取り締まりを強化しているのです。

金融セクターでも汚職が深刻で、中国人は大金を稼いだら、海外に送金している。その上、「よし稼いだ!」となったら海外に逃亡します。パスポートと海外渡航を管理して「逃がしゃしねーぞ!」となっているわけです。

金融セクターが汚職まみれでインベストメントバンカーが海外逃亡を企てるようなところなのです。中国の金融など信用できると思われるでしょうか?

(吉田ハンチング@dcp)

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