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習近平「韓国は中国にお金を入れろ」。中韓首脳会談「2年ぶりに開催」

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2024年11月15日(現地時間)、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は、『アジア太平洋経済協力体』(APEC)首脳会議が開催されているペルー・リマで習近平総書記と首脳会談を行いました。


↑尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と習近平総書記。今回の会談について中国外交部が公開した写真。

これは2年ぶりの中韓首脳会談になります。

韓国は文在寅大統領の時代から、習近平さんの訪韓を熱望してきましたが、いまだに実現していません。

韓国からすると「キンペーさんは韓国に来てくれないなあ……」なのです。

ちなみに次期大統領であるトランプさんとの会談は、韓国の外交部が頑張って交渉しているようですが、トランプさん側が「就任式に向けて忙しい」という理由で断っているとのこと。


↑2022年に行われた中韓首脳会談時の写真。尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の晴れがましい笑顔が光ります。こうして見ると、尹錫悦(ユン・ソギョル)さん、習近平さんは2年たって老けましたね。

要人が見送る韓国出発会の不思議

尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領は中韓の首脳が会談するこの一大イベントに向けてソウルを出発しました。


↑2024年11月14日、APEC会議に向けてソウルを出発する尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領。奥さんの金建希(キム・ゴンヒ)さんは韓国内でいろいろ問題視されているので今回の出張には動向していません。尹大統領はペルーの後、G20会議が開催されるブラジルに向かいます。

韓国が面白いのは、大統領が外遊に出かける前に出発会というものが行われ、大統領を「お見送り」するために要人が集うことです。


↑尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領の出発会には韓東勳(ハン・ドンフン)『国民の力』党首(月亭方正似)も参加。


↑先の国会議員総選挙で当選挙した、前副首相兼企画財政部長官の秋慶鎬(チュ・ギョンホ)の顔も見えます。

「大統領の見送りなんか警備の人に任せて仕事すれ」と言いたいところですが、これも韓国の文化でしょう。

中国外交部は2024年11月16日06:44付けで中韓首脳会談についてのプレスリリースを出しました。以下です。

現地時間2024年11月15日午前、国家主席の習近平はリマで行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の非公式会議中に、韓国の尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領と会談しました。

習近平主席は、2年前にバリ島で会談して以来、国際および地域情勢に多くの変化があったと指摘しました。

情勢がどう変わろうとも、中韓両国は国交樹立の初心を守り、友好関係の方向をしっかりと保ち、互恵・Win-Winを目指し、地理的な近接性や文化的な共通点、経済的な相互依存の利点を生かして交流を強化し、協力を深め、両国の戦略的協力パートナーシップの健全で安定した発展を推進すべきだと述べ、両国民の幸福を増進し、地域の平和と安定、発展と繁栄に一層貢献することを強調しました。

また、習主席は、高レベルの交流を強化して理解と信頼を深め、互いの発展に貢献し、共に成長するべきだと述べました。

中国は高水準の対外開放を拡大する方針を堅持しており、より多くの韓国企業が中国に投資し、事業を展開することを歓迎するとしました。

両国は国際自由貿易システムの維持、世界および地域のサプライチェーンの安定性確保のために協力し、友好を深める活動を多く展開すべきだと述べ、メディアや学術界、地方政府、特に若者の交流を促進することを奨励しました。

また、より多くの韓国人の訪中を歓迎し、韓国側には中国国民の韓国渡航に際してさらなる便宜を図ることを望むと述べました。

中国は、韓国が来年のAPECのホスト国を務めることを支持し、韓国と多国間協調や協力を拡大する意向を示しました。

尹錫悦大統領は、2年前に習主席とバリ島で会談して以来、両国の各分野での交流と協力が順調に進展していると述べました。

中国は世界経済成長の重要なエンジンであり、世界が直面する課題に重要な貢献を果たしていると評価しました。

韓国は中国を重要な協力パートナーと見なしており、相互尊重の精神を持って国交樹立の初心を堅持し、韓中戦略的協力パートナーシップを一層発展させ、共通の課題に対応し、地域の平和と安定を促進することを望んでいると述べました。

韓国は「一つの中国」政策を尊重し、その方針は変わらないとし、中国の現代化の進展に参加し、両国の経済貿易協力をさらに緊密にすることを望んでいると述べました。

また、韓国市民への中国のビザ免除措置に感謝し、中国との人的交流を密にし、両国民間の友好を深めることを望んでいると述べました。

韓国はAPECなど多国間の枠組みで中国と緊密に連携し、多国間主義と自由貿易を共に守る意向を示しました。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「习近平会见韩国总统尹锡悦」

習近平は韓国に朝貢させたい!

注目したいのは、習近平さんが、不景気で政府財政も傾いている韓国に対しても、「中国に投資するよう」に指示していることです。

また、Money1でもご紹介したとおり、中国は韓国に対して「ノービザ訪中OK」(とりあえず1年間の措置)を突然公表しましたが、習近平さんは「より多くの韓国人の訪中を歓迎」と述べました。

もっとたくさん中国を訪問してお金を落としなさい」というご指導です。

韓国の経済状況を知らないはずはないのに、そんな韓国に対しても「中国よいとこ、お金を落とそう」と言っています。

「中国の経済的苦境」を鑑みれば、習近平さんの「昔からの属国にお金を出させよう」という考えは分かりますが、韓国企業にはお金がないので無理でしょう。

また、さすがの韓国の皆さんも「スパイだ!とでっち上げて逮捕する」「技術がパクられる」「自由な資金移動ができない」ような国に観光で出かけたり、投資したりはしないでしょう。

「見返りがなんにもない(褒めてはもらえる)」のに、中国にお金を入れろ・落とせ――という意味ですね。

みつぐ」と書く「朝貢」がピッタリです。

要するに、習近平さんは「韓国は中国に朝貢せよ」と言っているのです。

(吉田ハンチング@dcp)

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