韓国では株式市場が絶不調となっています。
KOSPI(韓国総合株価指数)は、2024年11月15日にはなんとか陽線になりました(チャートは『Investing.com』より引用:以下同)。
ローソク足1本が1週間の値動きを示す「週足」で見ると、11月10日の週は以下のよう長い陰線で大きく下落しています。
Money1でもご紹介しているとおり、韓国の国民株といわれる『サムスン電子』は長い下落トレンドから抜け出せていません。
上掲が『サムスン電子』の株価(日足)チャートですが、2024年11月15日(金)には約7.2%上げています。
『サムスン電子』は韓国を代表する半導体企業で、同株式が低迷していると大変に困るのです。そのため、この陽線には韓国政府また個人投資家の皆さんも少しほっとしたことでしょう。
しかし、実は15日(金)に大きく下落した銘柄があります。
「二次電池」関連株です。
墜落した「二次電池」銘柄
韓国は「電気自動車強国」などと誇り、また「K-バッテリー強固」と自画自賛してきました。
韓国の二次電池メーカーで最大規模といわれるのは『LGエネルギーソリューション』ですが、以下が同株のチャートです(日足)。
まさに「なんだこりゃ」という下落で、15日(金)の終値は「37万1,000ウォン」で、前日終値が「42万2,000ウォン」ですから、12.1%も下落しています。
これは紛うことなき「暴落」です。
『LGエネルギーソリューション』だけではありません。二次電池関連株は以下のように全滅とっていい下落です。
『L&F』:-11.0%
『POSCOホールディングス』:-10.1%
『POSCOフューチャーエム』:-9.5%
『EcoPro BM』:-7.9%
『サムスンSDI』:-6.8%
『EcoPro』:-4.8%
主要銘柄の下落幅はほぼ全てが5.0%を超えており、これらは「暴落」と呼んで差し支えありません。
トランプパワーが韓国二次電池メーカーを焦土化するかも
なぜ、二次電池銘柄が全滅的な暴落を食らったかというと、これはトランプさんの力といっても過言ではありません。
Money1でもご紹介してきたとおり、トランプさんは「バイデン政権で成立したIRA(インフレ削減法)をひっくり返してやる」と述べてきました。次期政権を担うチームが「電気自動車補助金を廃止する案を議論している」と報じられたのです。
これは韓国の車載用二次電池に関連するメーカーの先行きを暗くする動きです。
株価が急落するのも無理はありません。
国民株『サムスン電子』も危ない状況ですが、「K-バッテリー」と自画自賛してきた二次電池株も「駄目だこりゃ」な感じになってきたのです。
(吉田ハンチング@dcp)