中国は国が大きいので、各地方政府は独自に債券を発行しています。簡単にいえば、中央政府とは別に独自に借金をして(債券を売って入手したお金で)不動産開発などを行っているわけです。
で、その債券、「地方政府債」と呼びますが、その発行残高が異常なほどに膨れあがっているのです。
08月中には「1兆1,700億元」の債券が発行されており、内訳は「新規債券:9,208億元」「借り換えのための債券発行:2,789億元」。
中国メディア『人民網』の2020年09月09日付けの記事によると、以下のようになっています。
08月までの地方政府債の発行額:4兆9,584億元(76兆8,552億円)
<<内訳>>
新規債券発行:3兆7,499億元(約58兆1,235億円)
借り換え債券発行:1兆2,088.5億元(約18兆7,372億円)⇒参照・引用元:『人民網』「財務省:08月の地方債の発行額は約1.2兆元」
地方政府が発行する債券だから安全かというと、これが全くそうではないのが中国っぽいところで、地方政府がバックにいるから大丈夫なんて触れ込みの社債などはデフォルト頻発です。
日本人からすると「8カ月で77兆円の借金ってどういうことなんだよ」と突っ込みたいところですが、さすが大陸、スケールが違います。この地方政府債は紛れもなく「中国の爆弾」の一つです。
(吉田ハンチング@dcp)