09月27日、SEC(U.S. Securities and Exchange Commissionの略:合衆国証券取引委員会/上掲写真)はテスラのイーロン・マスクCEOを提訴しました。テスラの株式を非公開化する考えがあり、その資金は確保したとするtweetを「詐欺に当たる」としたのです。
ただしSECは、罰金を支払い、上場企業の経営に2年間関わらないようにするのなら「和解する」という案(条件案については報道によってブレあり)も提示しました。しかし09月28日、マスクCEOがこの和解案を拒否したと報道が出たのです。マスクCEOはすでに法廷で争うための準備を始めたとのこと。
マスクCEOが退任となればテスラが推進力を失うことは明白で、破綻の可能性すらあります。和解案拒否の報道によってテスラの株価はなんと13.9%も下落となりました(下掲チャートは『Yahoo!Finance』より引用)。
上掲のとおり「なんだこりゃ」みたいなチャートになっていますが、CEOの考えが足りないとこんなことになるという見本です。イーロン・マスクという人は、たぶん悪い人ではないのでしょう。自分で言っているとおり誠実な人間なのかもしれません。しかし、自分の軽率な発言がどんな結果をもたらすのか、そのことに思いを至らせることのできない、想像力に欠けた人であることは確かなようです。
(柏カミカル@dcp)