電気自動車が世界的なトレンドになり、自動車メーカーのシェア争いが激烈になっています。韓国でも『現代自動車』が「コナ・エレクトリック」など電気自動車に注力していますが、韓国内で電気自動車販売台数1位はアメリカ合衆国の『テスラ』です。
2020年第2四半期まで
テスラ車の韓国内販売台数:7,080台(前年同期比:1,600%増加)
テスラ車の韓国内販売台数:7,080台(前年同期比:1,600%増加)
「自動車業界のApple」などと呼ばれ、その革新性にファンがついています。しかし、テスラ製自動車の品質については疑問の声があり、ついに韓国メディア『毎日経済』から「革新性は最高だが品質は最悪」という記事が出ました。
同記事では以下のような点を指摘しています。
2020年01月、アメリカ合衆国の『CNN』が、127台のテスラ車で意図しない加速が起こり、110件の事故が起こり、52人が負傷したと報じていること
2020年10月、中国当局が「テスラ モデルS」「同モデルX」についてサスペンションの欠陥問題でリコール命令を下したこと
アメリカ合衆国『JDパワー』は2020年09月の「初期品質指数」でテスラ車に対して、100台当たり250件の問題があると指摘したこと
業界平均は「166件」でテスラ車は最も低い点数となったこと
現在は非常に強いファン層に支えられているものの、既存の自動車メーカーは品質を武器にテスラの牙城を崩していくでしょうから、テスラも品質向上に努めねばなりません。
同記事は以下のように述べています。
(前略)
しかし、テスラのファン層は「鉄壁」ではない。「砂上の楼閣」のように簡単に崩れることもあり得る。より強力な「革新」を披露するライバルが参入したり、相対的に高い品質のノウハウを備えた『アウディ』『ベンツ』『BMW』『ルノー』『プジョー』などの自動車ブランドの反撃も激しくなると、品質を意に介さなかった『テスラ』は 「蜃気楼」のように消えるかもしれない。
(後略)
砂上の楼閣になるかどうかはともかく、ギガファクトリーを建てるなどしてテスラは中国に大きくベットしています。これが報われるかどうかにまず注目です。
(松田ステンレス@dcp)