韓国の企画財政部が06月も「財政証券」を4兆ウォン（約3,960億円）規模で発行する、というリリースを出しました。
財政証券とは、歳入-歳出の時期の不一致などにより、一時的に発生した国庫資金不足をカバーするために、金融市場で発行する有価証券
です。あくまでも「一時的に発生した国庫の資金不足を賄うため」のものなのですが、韓国政府は2021年に入ってから毎月発行しています。ですから、一時的ではなく慢性的な資金不足をカバーするために発行しているのです。
前05月は、2兆ウォン規模だったのですが、06月は倍の4兆ウォンとなりました。
これまでの発行履歴（06月も含む）は以下のようになります。
2021年01月21日……第1次：1.0兆ウォン
2021年01月28日……第2次：1.0兆ウォン
2021年02月04日……第3次：2.0兆ウォン
2021年02月18日……第4次：2.0兆ウォン
2021年02月25日……第5次：2.0兆ウォン
2021年03月04日……第6次：1.5兆ウォン
2021年03月11日……第7次：1.5兆ウォン
2021年03月18日……第8次：1.5兆ウォン
2021年03月25日……第9次：2.0兆ウォン
2021年04月01日……第10次：1.5兆ウォン
2021年04月08日……第11次：1.5兆ウォン
2021年04月15日……第12次：1.5兆ウォン
2021年04月22日……第13次：1.5兆ウォン
2021年04月29日……第14次：1.5兆ウォン
2021年05月13日……第15次：1.0兆ウォン
2021年05月27日……第16次：1.0兆ウォン
2021年06月02日……第17次：0.8兆ウォン
2021年06月09日……第18次：0.8兆ウォン
2021年06月16日……第19次：0.8兆ウォン
2021年06月23日……第20次：0.8兆ウォン
2021年06月30日……第21次：0.8兆ウォン
小計：30.0兆ウォン（約3兆円）
2021年01月28日……第2次：1.0兆ウォン
2021年02月04日……第3次：2.0兆ウォン
2021年02月18日……第4次：2.0兆ウォン
2021年02月25日……第5次：2.0兆ウォン
2021年03月04日……第6次：1.5兆ウォン
2021年03月11日……第7次：1.5兆ウォン
2021年03月18日……第8次：1.5兆ウォン
2021年03月25日……第9次：2.0兆ウォン
2021年04月01日……第10次：1.5兆ウォン
2021年04月08日……第11次：1.5兆ウォン
2021年04月15日……第12次：1.5兆ウォン
2021年04月22日……第13次：1.5兆ウォン
2021年04月29日……第14次：1.5兆ウォン
2021年05月13日……第15次：1.0兆ウォン
2021年05月27日……第16次：1.0兆ウォン
2021年06月02日……第17次：0.8兆ウォン
2021年06月09日……第18次：0.8兆ウォン
2021年06月16日……第19次：0.8兆ウォン
2021年06月23日……第20次：0.8兆ウォン
2021年06月30日……第21次：0.8兆ウォン
小計：30.0兆ウォン（約3兆円）
韓国政府の財政は、先にご紹介したとおり深刻な収入不足に陥っています。しかし、補正予算を組んでお金をまき、またさらなる財政出動も考えています。そのため、一時的ではなく慢性的にお金が足りず、ロールオーバー分も含めて毎月財政証券を発行しなければならないのです。
この傾向はしばらく続くものと思われます。
(吉田ハンチング＠ｄｃｐ)
