「中国がWTO改革を主導する」えっ?

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そもそも中国を『WTO』(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)に加盟させたのが失敗でした。中国は『WTO』加盟時にした約束は何一つ守っていません。

――にもかかわらず、中国共産党の御用新聞『Global Times』が面白いことを言っています。

中国が先導して『WTO』の改革を進めるそうです。以下に御用新聞の主張を引用してみます。

(前略)
中国の最高指導部は、『世界貿易機関』(WTO)の改革に積極的に参加し、ハイレベルの開放を処理する能力を向上させる努力を強調した。

『新華社通信』によると、中国共産党中央委員会の習近平総書記は水曜日、中国共産党中央委員会政治局のグループ研究会を主宰し、このように発言した。

『WTO』改革と国際経済貿易ルールの調整に全面的に参加し、深いレベルの改革と高水準の開放による質の高い発展を推進する努力を促した。

中国と『WTO』の関係には歴史的な変化が起きているとし、中国が国際経済貿易ルールの受動的な受け手から積極的な変革者へと徐々に成長し、この分野での重要な参加国となったと指摘した。

『WTO』加盟は中国自身の発展を加速させただけでなく、世界の他の国々にも利益をもたらした。

習主席は、経済のグローバル化という全体的な流れを堅持し、自由貿易と真の多国間主義を支持し、一国主義と保護主義に反対し、経済・貿易問題における国家安全保障の概念の政治化、武器化、過度な拡張に反対し、開かれた世界経済を構築する必要性を強調した。

専門家は、中国のWTO改革への積極的な関与、開放へのコミットメント、多国間主義と自由貿易への貢献を強調している。
(後略)

⇒参照・引用元:『Global Times』「China stresses need for WTO reform, high-level opening-upNation’s ‘dual circulation’ policy doesn’t mean isolation: experts」

『WTO』ルールに混乱をもたらしているのは中国なのですが、自分こそが世界の貿易に役立つ者であり、変革者だと噴飯物の主張を行っています。破壊者の間違いでしょう。

なぜ今、中国が『WTO』の改革などと言い出したかというと、国際的なルールを守らない中国に対して批判が高まっているからです。先にご紹介した「いつまで後進国でいるつもりなんだ」という非難などは、そのほんの一例です。

もう何度だっていいますが、中国共産党の支配する中国は一度みんなでタコ殴りにしないと、自国がいかに嫌われているのかが理解できないのです。かつての「清」のように。

(吉田ハンチング@dcp)

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