当たらないといえば韓国の天気予報と、なぜか日本でも有名になっていますが、その降水予測が公表されている数字よりさらに悪いことが分かりました。
韓国の気象庁が「90%以上の精度」としているのは「降水予報精度」(ACCと呼ぶそうです)と呼ばれるもので、降水の有無のヒット率(TSと呼ぶそうです)を出してみると半分も的中していない、とのこと。
降水予想精度とヒット率がどのように違うかですが、その説明部分を、この件を報じた韓国メディア『毎日経済』の記事から以下に引用します。
(前略)
降水精度は、降水予報がなく実際に雨が降らなかったら、正確な予報と評価する。一方、ヒット率は雨が降ると予測して実際に雨が降ったのがどの位あったのかを調べる。ヒット率の計算をするときは、予報がなく実際に雨が降らなかった場合は除く。
(後略)
⇒参照・引用元:『毎日経済』「気象庁降水予報半分しか当たっていないが…『精度92.3%』と発表」
(原文・韓国語/筆者(バカ)意訳)
記事の説明と筆者(バカ)の意訳が正しければ、「雨が降ると予想して実際に降ったかどうか」を調べるのがヒット率ならば、予想の精度うんぬんするのはヒット率を見るのが良いでしょう。
で、このヒット率が5割もいかない、というのです。
同記事から「降水予報精度(ACC)」と「降水の有無のヒット率(TS)」のデータを引用すると以下のようになります。
ACC | TS | |
2012年 | 92.1% | 47.7% |
2013年 | 92.8% | 46.6% |
2014年 | 91.5% | 45.0% |
2015年 | 92.2% | 46.2% |
2016年 | 92.0% | 45.2% |
2017年 | 91.8% | 39.0% |
2018年 | 92.8% | 48.3% |
2019年 | 92.7% | 46.3% |
ヒット率は5割を切っています。つまり、「雨が降ります」と予測して半分未満しか当たってなかったということになります。
また、前気象庁長は2018年に「主要業務推進計画」で降水精度と降水ヒット率などの指数を公開すると発表しましたが、今も「降水予報精度(ACC)」を公式指標として発表するだけで、「降水の有無のヒット率(TS)」などを国民に公開していないのです。
日本でいわれているよりもさらに韓国の気象庁の予測は当たらないようです。
(吉田ハンチング@dcp)