GDPの成長に寄与するものは、消費、投資、純輸出で、これらの要素がどのくらい寄与しているのかを測ることで、中国の困り具合を見ることができます。
中国の国家統計局のデータを基に、2019~2024年に寄与度をグラフ化すると以下のようになります。
※データ出典:『中国 国家統計局』公式サイト
コロナ禍の前、2019年には最も寄与度が高かったのは消費で58.6%。この消費は、民間最終消費支出(家計+政府)です。
コロナ禍でロックダウンを実施した2020年には、消費が「-6.8%」に転落。投資が「81.5%」と圧倒的に寄与度を爆増させました。この投資は、主に固定資産投資(インフラ、不動産、工場など)です。
ところが、2024年には、消費も投資も縮小し、純輸出(輸出 – 輸入)が30.3%を占めるようになりました。
上掲のとおり、純輸出が30.3%の寄与度を占めるというのは、2015年~で最大の数字です。
つまり、これが三つ首の竜の最後に残った首「輸出」に依存している――状態というわけです。
しかし何度も指摘していますが、この最後の首が、トランプ関税によって窒息死させられようとしているのです。
さあ、中国経済は大丈夫だと思われますか?
(吉田ハンチング@dcp)