国防部「K-原子力潜水艦 開発基本計画」を発表。

広告
おススメ記事

先に2025年05月26日の第23回国務会議兼第10次非常経済点検会議で韓国大統領に成り上がった李在明(イ・ジェミョン)さんは、「原子力潜水艦の建造推進を加速する」と述べた――という件をご紹介しました。

正確には「未来国防力の核心戦略資産である原子力推進潜水艦導入を加速しなければならない」ですが、しなければならない――という強い口調です。

もともとは05月中にも原潜建造のロードマップを公開――などとしていたのですが、2026年05月26日現在でいまだにそのロードマップとやらはまだ出ていません。

そもそも後続協議団なるものもいまだ訪韓していません。早い話が韓国はスルーされています。

米韓で合意した「ジョイントファクトシート」について後続協議を行う皆さんという意味でこのように呼ばれています。

国務会議における李在明(イ・ジェミョン)さんの「加速しなければならない」を受けて、さっそく国防部がプレスリリースを出しました。

以下にプレスリリースの全文を和訳します。

韓国メディアからいろいろ報道が出ていますが、これが国防部が発表したオリジナルです。


↑2026年05月26日、李在明(イ・ジェミョン)さんは慶尚南道・昌原市鎮海区で第1回未来国防戦略委員会を開催。この場で、国防部は「大韓民国原子力推進潜水艦開発基本計画」を公表しました。

「大韓民国原子力推進潜水艦開発基本計画」発表

* 原子力推進潜水艦を体系的に開発・取得するための基本原則、方向性、
核不拡散に対する確固たる立場などを提示

* 原子力推進潜水艦事業を「張保皐N事業」と命名、2030年代半ば
1番艦進水を目標

□ 国防部は05月26日(火)、「大韓民国原子力推進潜水艦開発基本計画」を発表しました。

□ 「大韓民国原子力推進潜水艦開発基本計画」は、韓国が原子力推進潜水艦を体系的に開発するための推進方向を国内外に初めて提示する文書であり、主な内容は次の通りです。

1 原子力推進潜水艦は、長期間潜航能力と高い機動性など、既存ディーゼル潜水艦に比べ飛躍的に向上した作戦能力を保有しているため、北朝鮮の潜水艦基盤核・ミサイル脅威などに対応する核心的役割を担うことになります。

2 原子力推進潜水艦開発は、単なる艦艇建造事業を超え、わが国の原子力・造船分野の技術を基盤として国家的力量を結集しなければならない国家戦略事業であり、次の五つの原則を順守し、体系的かつ段階的に開発していきます。

◯一、原子力推進潜水艦原子炉の核燃料には低濃縮ウランを使用し、核燃料交換を最小化するよう長周期運転が可能となるよう開発します。

潜水艦核燃料を長期間交換せず使用する方式

◯二、戦力獲得・維持・整備の自立性と安定性を確保するため、韓国内で原子力推進潜水艦を開発・建造します。

◯三、原子力推進潜水艦のプラットフォームと推進体系などは、韓国内の民間原子力および造船分野で長年蓄積された世界的水準の技術を積極的に活用し、高い信頼性と安全性が保障されるよう開発します。

◯四、原子力推進潜水艦の設計・建造・運用・整備・核燃料管理・解体に至る全過程を、総寿命周期の観点から開発および管理し、持続運用性を確保します。

◯五、30年代半ばに原子力推進潜水艦1番艦を進水させ、30年代後半以降に戦力化が行われるよう開発を推進していきます。

3 また、韓国は国際社会の信頼を基盤として、核不拡散義務を透明かつ確固として履行していき、これに関し次の三つの事項を約束します。

◯一、韓国はいかなる形態の核兵器も保有せず、核兵器を開発もしないという確固たる立場を有しています。

◯二、韓国はアメリカ合衆国との緊密な疎通の下、原子力推進潜水艦推進体系に必要な核燃料である低濃縮ウランの確保および管理過程全般にわたり、核不拡散義務を誠実に履行します。

◯三、韓国はIAEAと共同で、原子力推進潜水艦に適用可能な安全措置体系を構築し、高水準の核不拡散義務を履行していきます。

4 併せて、大韓民国は原子力推進潜水艦事業推進の過程において、原子力安全と保安を確固として堅持していき、原子力推進潜水艦から発生するすべての放射性廃棄物を、関連法令と規定に基づき安全かつ体系的に管理していきます。

5 原子力推進潜水艦開発は、造船・原子力・防衛産業を結ぶ40余年(建造10年+運用30年以上)にわたる国家産業発展プロジェクトとして、産業界発展に寄与していきます。

◯原子力推進潜水艦建造を通じて蓄積される技術とインフラは、関連産業全般へ拡散され、国家産業構造高度化を牽引する核心動力となるものであり、

◯原子力推進潜水艦開発は、4万件以上の安定的で質の高い雇用を創出し、地域の産業競争力と成長潜在力を根本的に強化する役割を果たすものと予想されます。

6 今後、政府は原子力推進潜水艦事業を「張保皐N事業」と命名し、これを国家レベルの核心戦力獲得事業として推進する予定です。

◯これは、韓国初の潜水艦である張保皐チャン・ボゴ艦の精神を継承した次世代モデル(Next generation)であり、原子力推進(Nuclear powered)方式を適用し、先端新技術(Neo technology)を集約した潜水艦を構築するという意味を込めています。

□今後、国防部は、原子力推進潜水艦事業が韓国海洋安保の新たな地平を開く歴史的里程標として位置づけられるよう、韓国のあらゆる国家的力量を結集して推進していきます。〈終〉

⇒参照・引用元:『韓国 国防部』公式サイト「「대한민국 핵추진잠수함 개발 기본계획」 발표」

まず、これは待っていたロードマップなどではありません。2030年代半ばには1番艦を進水したい――という目標を述べただけの文書です。

面白いのは、原潜建造は韓国内で行うとしている点です。

先にご紹介したとおり、合衆国のトランプ大統領はフィラデルフィアで建造することになる――としていたのですが、この「大韓民国原子力推進潜水艦開発基本計画」では韓国内で建造するとしています。

また韓国メディア『聯合ニュース』は「合衆国側実務交渉団が06月中に訪韓する見通しであることが分かった」と書いています。

原潜建造についての後続協議団が本当に来るのか――について注目しましょう。

(吉田ハンチング@dcp)

広告
タイトルとURLをコピーしました