弱将のもとに強兵なし――といわれます。韓国国防部のTopは現在、Money1でもしつこくご紹介してきたボンクラの安圭伯(アン・ギュベク)さんです。

↑経済的無知蒙昧な李在明(イ・ジェミョン)さんと「韓国初の文官上がり」の国防部長官安圭伯(アン・ギュベク)。こうして並べると、ものスゴいボンクラな安全保障コンビです。
そもそもが親北の姿勢を示す左派・進歩系政権なので「むべなるかな」ですが、韓国軍の失態が立て続けに起こっています。
❶最前線で共用火器に実弾を装着せず警戒していた事案
最前線のGP・GOPに配置されたK4高速擲弾機関銃やK6重機関銃などの共用火器について、実弾入りの弾帯を火器に装着しない状態で警戒勤務を行っていたことが発覚しました。

↑韓国軍の12.7mm「K6 중기관총(K6重機関銃)」。
ことの起こりは、2025年05月に起こった「K6重機関銃の誤射」です。
陸軍第1軍団隷下の部隊で、K6重機関銃を点検していた際、実弾が北朝鮮側に向かって誤発射される事故が起きました。
この事故を受け、第1軍団では再発防止を名目として、警戒勤務中の共用火器について、従来のように弾帯を銃に装着しておくのではなく、実弾を弾薬箱に入れて火器の側に置く方式を検討・採用に向かいました。
2026年に入ってから、第1軍団は軍団長の裁量で警戒作戦指針を変更し、坡州など西部戦線の一部前方部隊で、K4・K6などを実弾装着状態にせず運用しました。
通常、前方警戒中の共用火器は、敵の挑発に即応できるよう、実弾入り弾帯を火器に結合した「挿弾」状態にしておくのが原則とされています。
しかし第1軍団では、実弾を隣の弾薬箱に保管し、必要時に報告・命令を受けて装着する方式に変えてました。第1軍団側には、
・北朝鮮側への誤射事故を防止する
・有事でも命令を受けてから弾帯を装着する時間はある
という判断があったと見られています。
ただし、この変更は合同行参謀本部に報告されておらず、合参も把握していませんでした。さらに、第3軍団でも一部共用火器について、同様に実弾を装着しない運用を試験していたことが明らかになりました。
「たるんどる」としか言いようがありませんが、2026年07月31日には韓国メディア『MBC』などがこの運用を報じて大事に。
騒ぎになったので、陸軍地上作戦司令部は指針変更を「不適切」と判断し、前方のGP・GOPに対して、共用火器を再び実弾装着状態で維持するよう命令しました。同時に、前方部隊の警戒作戦実態について点検を開始。
国防部は08月03日、第1軍団をめぐる一連の問題を調査する間、ハン・ギソン陸軍第1軍団長を職務から外しました(代行には陸軍教育司令官を充てました)。
「羹に懲りて膾を吹く」という言葉がありますが、「誤射に懲りて実弾を外した」のです。どんな軍隊なんだお前らは――と罵倒したくなるような話です。
❷米海兵隊の無人機を北朝鮮側の無人機と誤認し、迎撃態勢を取った事案
2026年07月29日頃、在韓米軍が訓練に使用する無人機の飛行計画を事前に韓国軍へ伝えていました。
しかし、その韓国軍担当者が計画を上官に報告せず、地上作戦司令部や関連防空部隊にも伝達していませんでした。
(後日の韓国軍の調査説明によれば、第1軍団の実務担当者は、合衆国軍側から訓練前日に文字メッセージで飛行計画の連絡を受けていたとのこと)
07月30日午後、京畿道坡州の「ストーリー射撃場」付近で、韓国軍前方部隊が無人機を発見しました。

↑「ストーリー射撃場」での実弾射撃の様子(2025年05月21日)。
ストーリー射撃場は合衆国軍が管理する訓練場で、軍事境界線から約3.7キロメートルの位置にあります。当時、米韓海兵隊は同射撃場でKMEPと呼ばれる合同訓練を行っていました。
訓練では、81ミリ迫撃砲の訓練弾を発射し、米海兵隊の偵察用無人機によって標的や着弾地点を確認していた――とのこと。
ところが、周辺で警戒任務に当たっていた韓国軍部隊には、合衆国軍無人機の飛行計画が伝わっていませんでした。
このため韓国軍は、軍事境界線近くを飛ぶ無人機を北朝鮮側から侵入した可能性のある「正体不明の飛行体」と判断しました。
陸軍地上作戦司令部は、敵無人機に対応する防空作戦態勢である「鶴」を発令し、対空砲などによる迎撃準備に入りました。
韓国軍は約1時間半にわたり無人機を追跡・監視し、7月30日午後3時30分頃までに、問題の機体が韓米合同訓練に参加していた合衆国海兵隊所属の無人機であることを確認。
そのため迎撃は中止され、幸いにも実射には至りませんでした。
こちらも「たるんどる」という他はない呆れた話です。07月31日以降、韓国メディアが本件を報道して騒ぎとなりました。
事件が報道されると、韓国軍側は当初、「合衆国軍の無人機について連絡を受けていなかった」と説明しました。
これに対し在韓米軍は、「無人機の飛行計画を含む合同訓練計画は、事前に韓国軍へ通知・共有した」と反論。
その後の確認で、第1軍団の実務者が合衆国軍側から連絡を受けていたにもかかわらず、上官や関連部隊に報告・伝達していなかったことが判明しました。
韓国軍側は、
「一定高度以上を飛行する場合には、合衆国軍側も本来、空軍作戦司令部に対して公文書による正式な承認手続きを取る必要があった。しかし、この正式手続きを十分に踏まなかった点に問題があった」
――と釈明しています。合衆国軍の無人機が韓国軍によって撃墜されるかもしれなかったのですが、危ういところで回避されました。
韓国軍はたるんどる!
まったく韓国軍はたるんどること夥しいのですが、事態は深刻です。単なる現場ミスではなく、
・前線火器の即応態勢を軍団が独自に弱めた
・その変更を上級司令部が把握していなかった
・在韓米軍から届いた飛行情報が部隊内で止まった
・その結果、友軍機を敵機として迎撃しかけた
――という、指揮・報告・情報共有の各段階が同時に緩んでいることを示しているからです。前線部隊の基本である、即応・識別・報告・統制が崩れています。
『朝鮮日報』は本件を紹介する記事を出していますが、
文在寅政権時代にも、軍では前線の鉄条網や海軍基地、首都防衛司令部などがたびたび突破された。北朝鮮の顔色をうかがうあまり「訓練しない軍隊」「力ではなく敵との対話によって国を守る軍隊」との批判を受けた。
「実用と安全保障」を掲げる李在明(イ・ジェミョン)政権では、状況が改善するどころか、さらに悪化しているとの懸念が出ている。
――と書いています。「力ではなく敵との対話によって国を守る軍隊」は傑作ですが、李在明(イ・ジェミョン)政権下での韓国軍が北朝鮮と戦う気があるのか(南進を阻止できるのか)が極めて怪しくなっています。
<<追記>>
「たるんでる」わけではないでしょうが、2026年08月06日、京畿道抱川の昇進訓練場韓国陸軍第5軍団隷下の第5機甲旅団所属K1E1戦車が射撃訓練を終え、待機地点へ移動している途中で火災が発生しました。

↑射撃訓練を行うK1E1戦車。
エンジンルーム付近から出火したと見られ、周辺の将兵が火災に気づいて搭乗員に知らせ、搭乗員は直ちに停車・避難。人的被害はありませんでした。軍、消防などの関係機関、製造会社の『現代ロテム』による合同調査の結果はいまだ出ておりません(2026年08月07日12:50現在)。
(吉田ハンチング@dcp)





