【全文和訳】韓国李在明による「光復節の慶祝辞」

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2026年08月15日になりました。

08月15日は韓国では「光復節」で休日になります。棚ぼた式に独立を達成した日ですが、2026年は土曜日になりましたので、17日(月)が振替休日でお休みです。

光復節には大統領が国民向けに演説を行うことになっています。

大統領に成りおおせた李在明(イ・ジェミョン)さんも演説を行いました。以下に全文を和訳します。

08月15日(土)第81周年光復節慶祝式 慶祝辞
登録日:2026年08月15日

尊敬する国民の皆様、海外同胞の皆様、
独立有功者とご遺族の皆様、

奪われた国権を回復し、主権を取り戻してから81周年となる光復節です。

「太陽について語り合う神聖な物語はいつも太陽を背にした場所からのみ始まった」

光復を詠ったある詩人の言葉のように、漆黒の闇の中でも最後まで光の回復を夢見ながら、
自らを犠牲にした殉国の先烈と愛国志士たちがいました。

先の見えない真っ暗な時代でしたが、絶望に阻まれても、決してためらうことはありませんでした。
祖国の明日のために、黙々とすべてを捧げました。

生まれた場所も、歩んできた道もさまざまでしたが、国を取り戻すという固い意志だけは一つでした。

身分や階層の違いも、左も右もありませんでした。漢拏から白頭まで、一つの叫びが三千里の津々浦々に響き渡りました。

漢拏(한라/ハルラ)」は、済州島の漢拏山(ハルラサン)を指しています:引用者注

心を一つにして自らの生涯を燃やし尽くした殉国の先烈たちに、ご存命の独立有功者とご遺族の皆様に、頭を垂れ、限りない尊敬と感謝の意を表します。

その崇高な精神を正しく称えることができるよう、ご存命の愛国志士と独立有功者をこれまで以上に手厚く礼遇し、未叙勲の独立運動家の発掘と顕彰をさらに拡大してまいります。

独立運動の価値が私たちの日常により深く根を下ろすよう、国内外に独立運動の記念施設を積極的に整備し、誇らしい歴史の足跡を、必ず未来世代により広く伝えてまいります。

去る06月02日に「親日財産帰属法」が公布されたことを踏まえ、親日反民族行為者たちが不当に蓄積した財産を調査・還収し、歴史に対する明確な責任を必ず問います。

国家に帰属した親日財産をより責任をもって管理し、その財源が独立有功者とご遺族への礼遇と支援に余すところなく使われるようにします。

誤った歴史の遺産を正し、独立のために献身した方々の名誉と暮らしを守り抜くことに、国家が持つあらゆる力量を注ぎ込みます。

愛する国民の皆様、

主権を奪われても独立への熱望だけは奪われなかった先烈たちのように、わが国民は危機の瞬間ごとに、常により良い明日に向かって前進してきました。

分断と戦争の廃墟の中で、経済成長と産業化の夢を育てました。
無道な独裁の軍靴の下で、国民主権と民主化の花を咲かせました。
国家破綻の危機の中で、IT強国と情報化という新たな光を灯しました。

援助を受ける国から援助する国へ、
軍部独裁が君臨する国から内乱さえ退けた模範的な民主国家へ、
小銃一丁さえまともに作れなかった国から世界が信頼し頼りにする防衛産業強国へ、
先進文化を羨んでいた国から世界の人々の心をつかむ文化強国へ、

この81年間は、不可能を一つずつ消し去りながら、私たちが取り戻した光をさらに大きく育ててきた、夢と希望の歴史そのものでした。

「今、わが大韓民国は、どのような光で未来を照らすのか」

その曲折に満ちた現代史が、今日の私たちに問いかけています。

光復の光、産業化の光、民主化の光を灯してきた私たちには、大韓民国をさらに一段飛躍させる、新たな光復が必要です。

今、大韓民国は、高い波に呑まれて難破するのか、それとも無限の機会を享受する先導者へと飛躍するのか、絶体絶命の分水嶺に立っています。

文明史的な大転換と国際秩序の大激変を前に、私たちは不可能を数え上げるのではなく、可能性を創り出していかなければなりません。

世界が必ず必要とする国、すべての国が協力したいと思う国、どの国も代わることのできない「代替不可能な大韓民国」を目指し、私たちは共に手を取り合って進まなければなりません。

大韓民国の資源と力量を全面的に再配置し、
大韓民国の成長地図を描き直し、
私たちの心の中で薄れかけていた夢と希望を必ずよみがえらせます。

大韓民国の成長拠点を国土全体へと拡大し、誰もが、どこにいても夢を広げられる、そんな希望のある国を造ります。

田畑を売ってまで子どもたちを学ばせ、今日の大韓民国をつくり上げた私たちの先祖のように、
未来への積極的な投資によって経済の成長潜在力を高め、その果実を全国すべての国民に等しく還元します。

革新の成果と未来成長の機会が各地へと満遍なく広がるとき、私たちの大胆なビジョンは国民生活の隅々まで温かく照らし、新たな挑戦への勇気を育むことができるでしょう。

特に、社会に第一歩を踏み出す若者たちが、失敗に挫折することなく、いつでも再び立ち上がれるよう、生涯周期全般を網羅する、手厚い「機会のはしご」をつくります。

独立への熱望が、産業化と民主化への情熱が、その時代の若者たちを新しい国の主役にしたように、
今日の若者たちが明日の主役として堂々と立てるよう、政府が力強く支えてまいります。

実に困難で、また困難なことであることは十分に承知しています。

しかし、偉大な大韓国民がこれまで乗り越えてきた数多くの危機を思えば、私たちが今この瞬間に成し遂げられない理由などありません。

かつて産業の担い手たちが成し遂げた目覚ましい発展は、世界的な製造競争力とデジタル・インフラ、革新的な産業生態系という強固な土壌となりました。

主権者たちが先頭に立って勝ち取った民主主義は、未来成長の最適な条件である合理性、透明性、予測可能性を高め、無限の創意と挑戦が花開く基盤となりました。

他国が数百年をかけて成し遂げた変化を、わずか数十年で圧縮的に達成した経験は、
新しい技術と文化を能動的に受け入れる国民的力量へと成長しました。

熾烈だった過去が今日の大韓民国を立ち上がらせたように、今日のわが国民が、大韓民国の新たな未来を確実に切り開くものと信じています。

尊敬する国民の皆様、

「代替不可能な大韓民国」というビジョンには、世界平和と人類共栄に貢献しようとした独立闘士たちの夢と、今日の大韓国民の意志が共に込められています。

人間の尊厳さえ踏みにじられた野蛮の時代でしたが、高い文化の力を切望しました。日本帝国主義の暴政に立ち向かいながらも、東洋の平和を渇望しました。

適者生存と弱肉強食の冷酷な国際秩序が国を呑み込んだその瞬間にも、すべての国家が共に生きる、平和と共存の時代を夢見ました。

その切実な願いの上に、今日のわが大韓民国は、全世界から期待を一身に集める国、世界の人々の心を動かす魅力的な国へと生まれ変わりつつあります。

大韓民国の繁栄は、決して経済成長だけで成し遂げられるものではありません。安定的で平和な世界秩序に支えられなければなりません。

私たちは、地球の反対側で起きた戦争が、わが国民の暮らしにどれほど直接的な影響を及ぼすのか、今この瞬間にも実感しています。

まして、この地で起こる緊張と紛争の代価がどれほど大きなものとなるでしょうか。

昨年、私はこの場で、北の体制を尊重し、いかなる形の吸収統一も追求せず、
一切の敵対行為を行わないと明らかにしました。

1年が過ぎた今日、原則を超えて、実践へと進むための青写真を提示したいと思います。

第一に、互いを尊重する包容的な平和共存です。

南と北が互いを尊重し、不必要な対決をやめなければなりません。互いに、認識や規範、制度から敵対性を一つずつ減らしていかなければなりません。

南北が平和共存と共同成長のために、共に向き合って席に着くことを願います。これは譲歩ではなく、共存の出発点となるでしょう。

第二に、戦う必要のない安定的な平和共存です。

緊張と葛藤を統制する制度、危機と戦争拡大を防止するための幾重もの安全装置を、必ず設けなければなりません。

朝鮮半島周辺の安全保障状況を総合的に検討しながら、先制的かつ持続的な平和措置を講じてまいります。

北側の呼応を引き出し、安定した朝鮮半島をつくり上げます。

私たちの一歩が、境界地域の軍事的緊張を低下させ、信頼構築の呼び水となり、安定した朝鮮半島の土台となることを願います。

第三に、世界平和に貢献する責任ある平和共存です。

朝鮮半島の平和は、すなわち北東アジアの安定と協力を促進し、核なき世界へ向かう道標となるでしょう。紛争に苦しむ世界に、希望と可能性をもたらすでしょう。

戦争を終結させ、朝鮮半島の不安定な休戦体制を平和体制へと変える旅路に踏み出します。

互いに対する相互の脅威の意思を捨て、あまりにも長く続いた戦争を終わらせるための、当事者間の議論を始めましょう。

これを通じ、北の核能力の高度化を止める実効的な方策についても議論することができるでしょう。

敵対と対決に閉じ込められた大韓民国の姿は、わが国民の潜在力と躍動性を実現するうえで、決してふさわしいものではありません。

敵対と対決のエネルギーを、平和共存と共同繁栄の原動力へと変えてまいります。

ペースメーカーであり、朝鮮半島平和の当事者として、その役割と責任を果たします。

朝鮮半島の平和共存が選択ではなく義務であるのと同じように、前庭を共に使う隣人との未来志向の関係についても、世界の舞台でより大きな責任と役割を果たすことから始めます。

この1年間、日韓両国は活発なシャトル外交を続け、信頼の基盤を築いてきました。

サプライチェーンとエネルギー、先端産業分野での協力を広げ、未来世代間の交流の基盤も着実に拡大してきました。

わが政府は今後も実用的な国益外交を基礎として、共通の利益のために協力の地平を広げ、
知恵を集めて、私たち共通の課題を共に解決してまいります。

これまでの成果を揺るぎなく継続させるためには、何よりも、両国国民間の確固たる信頼が必要です。

信頼とは、相手の痛みを理解し、互いに共感する真摯さから生まれるものです。

今日に至るまで、過去の傷と苦痛を抱えて生きている被害者とご遺族の方々がいらっしゃいます。

日韓関係の歴史には葛藤もありましたが、「1998年の金大中(キム・デジュン)・小渕共同宣言」のように、過去を直視する勇気と真摯さを土台として、未来を共に切り開こうとした努力もありました。

日韓協力がこれまで以上に重要となっている今、私たちがつくっていく新たな韓日関係の光は、
歴史の陰の中で、いまなお痛みを耐え忍んでいる方々にとって、温かなぬくもりとなるものでなければなりません。

そうして一層厚い信頼の上で、「近くて遠い隣人ではなく、近くて、さらに近い隣人」として、
平和と繁栄の新たな60年を共に切り開いていけることを期待します。

尊敬し、愛する国民の皆様、

国民の皆様が耐えておられる今日の現実が、遠大な夢と希望を抱くには容易ならざるものであることを、よく承知しています。

依然として重い物価負担が暮らしを圧迫しています。

小商工人と自営業者の苦悩は深く、若者たちは雇用と未来への不安に苦しんでいます。

だからこそ、「代替不可能な大韓民国」というビジョンは、華やかなスローガンでも、遠い将来に実現すべき希望事項でもありません。

厳しい現実を共に乗り越え、すべての人の成長を成し遂げるという、切実で現実的な約束です。

偉大な先烈たちが証明したように、国民が共に抱く夢は、その大きさが国の運命を決め、希望へ向かう共通の意志が歴史の流れを変えます。

私たちの責任は、先烈たちから受け継いだ光を、より遠く、より明るく、国民のより良い暮らしに向け、世界の明日に向けて照らすことです。

そのために、まず私たちの内にある壁から取り壊していかなければなりません。

違いが敵対になってはならず、憎悪と排斥、葛藤が国家の前進を阻むことがあってもなりません。

世界経済の地形が塗り替わる国家対抗戦を前に、国民と政府、中央と地方、企業と労働者のすべてがワンチームです。

考え方や利害関係がどれほど異なっていても、私たちと未来世代が生きていく国は一つです。

「より良い国を譲り渡す」という熱望は、すべての国民に共通するものです。

国民主権政府から、妥協と共存の政治に率先して取り組みます。

違いを尊重しながらも共通の答えを見いだし、競争しながらも国家の未来を前に力を合わせてまいります。

そうして、国民と共に新たな光復の歴史を書き綴ってまいります。

成長の挫折と未来への不安から抜け出す、希望の光復、不均衡と不平等の格差を乗り越え、誰もが挑戦できる、機会の光復、国土のすべてで新たな可能性が花開く、均衡の光復、戦争と対決の脅威を完全に取り除く、平和の光復を成し遂げます。

大韓民国の飛躍が全世界の繁栄へとつながり、私たちの文化が全世界を結び、
朝鮮半島の平和が全世界の平和に貢献する、「代替不可能な大韓民国」の光復を成し遂げます。

偉大な主権者の知恵を灯火として、私たちの先烈たちがあれほど願った自由と平等、共存と共生の世界を、大胆に先導してまいります。

それこそが、過酷な苦難を前にしても新たな大韓民国の夢を失わなかった先烈たちの献身に、正しく応える道であると信じています。

ありがとうございました。

⇒参照・引用元:『韓国 大統領府』公式サイト「8/15(토) 제81주년 광복절 경축식 경축사(第81周年光復節慶祝式 慶祝辞)」

オチはありません。

(吉田ハンチング@dcp)

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