韓国K9専用砲弾・装薬自動供給装甲車両・珍兵器「K10」が改良に乗り出す。

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韓国の珍兵器といわれることもある「K10」が改良に入るとのこと。

K10は、砲弾・装薬をK9の車内へ自動供給する機能を持つ装甲車両です。

韓国メディア『Chosun Biz』が報じていますので、同記事から以下に一部を引きます。

2005年に初めて開発が完了して以来、21年ぶりとなる。

次世代自走砲であるK9A2と組み合わせて運用するための措置であり、防衛産業業界では、改良が完了すれば、K10がK9輸出を後押しする「隠し玉」としての役割をさらに強めるとの期待が出ている。

05日、防衛産業業界によると、『ハンファエアロスペース』は、今年5月からK10性能改良に向けた詳細設計に着手した。

防衛事業庁、陸軍、国防技術品質院などとともに今月末までに詳細設計を完了し、その後、試作機の製作と開発試験・評価に着手する予定だ。

K10は、K9自走砲の性能を最大限に引き出す、自動化されたロボット型の弾薬運搬専用装甲車である。

『ハンファエアロ』の前身である『サムスンテックウィン』が1998年に開発に着手し、2005年に完成させた。

砲弾約100発と装薬約500個などを運搬・保管し、車両前方の搬送装置をK9自走砲後部の弾薬積載台に接続して補給する仕組みである。

補給速度は毎分10発を超える。

K9自走砲をK10とともに運用しない場合、弾薬を使い切ると部隊へ戻らなければならない。K9自走砲の弾薬搭載量は約40発とされている。

今回のK10性能改良の核心は、一段と高度化された自動化にある。

砲を発射する側が自動化された以上、弾薬を供給する側もそれに対応しなければならないためだ。

K9A2は砲塔を完全自動化し、毎分の発射速度を引き上げるとともに、乗員を従来の5人から3人へ削減する方向で開発が進められている。

従来の自走砲では、射程に応じて人が装薬を選別して装填していたが、K9A2からは自走砲内のコンピューターが目標射程を計算し、ロボットアームが必要な装薬を判断して装填する。

このため、K10には砲弾供給装置と装薬分離装置をそれぞれ新たに設けることになった。

自走砲の砲塔内部の積載装置へ砲弾はそのまま供給し、装薬については1個ずつ分離して補給する。装薬の数によって射程が変わるため、K9A2が必要とする装薬数に応じて装填できるようにするためである。

また、エアコンと熱画像潜望鏡も新たに採用される。ハンファエアロ関係者は「まだ開発中であるため、具体的な性能については明らかにできない」と述べた。
(後略)

開発完了の目標時期は2028年で、K9A2を初めて配備する部隊へ納入し、野戦運用試験を実施する計画である。
(後略)

⇒参照・引用元:『Chosun Biz』「[단독] K9 자주포 수출 공신 ‘K10 탄약운반차’, 21년 만에 성능 개량」


↑左が、今回改良される「K10」です(初期価格は1両約26億8,000万ウォンとされます)。K9の後ろに停車して、前方に突き出した砲のように見える給弾装置(ベルトコンベア)をドッキング。

K10は、K9自走砲と同じ履帯式車体に、155ミリ砲弾と装薬の搬送装置を載せた専用車両です。砲弾104発、装薬504ユニットを搭載し、K9の後部に接続して、砲弾を毎分最大12発程度の速度で送り込む仕組みです。戦闘重量は約47トン、乗員は3人です。

↑YouTube『Hanwha Aerospace』公式チャンネル「AUSA 2019 – K9 Thunder Self-Propelled Howitzer, K10 Ammunition Resupply Vehicle」

K10はK9に弾薬を送るための高価な付属装置です。


↑K10とK9が接続されるところ。

なぜ珍兵器呼ばわりされることが多いかというと――K9の後部にK10の搬送装置を正確に接続し、両車を止めて補給しなければならないからです。

敵の対砲兵レーダーや無人機が活動する戦場で、射撃後すぐに移動する「Shoot and Scoot(シュート・アンド・スクート)」が重視されるにもかかわらず、補給時には巨大な車両2両を一箇所に並べて止めなければなりません。

補給地点が発見されれば、K9とK10を同時に失う危険があります。

後方または比較的安全な場所で補給するのであれば、「通常のトラックと人員でいいのでK10なんかいらないのでは?」という批判もあります。

K9A2では、コンピューターが射程に応じて必要な装薬数を判断し、ロボットアームで装填する計画です。しかし従来型K10は、砲弾と装薬をK9A2が求める形で自動的に分離・供給できません。

このため、新たに砲弾供給装置と装薬分離装置を設ける性能改良が必要になったというわけです。珍兵器と呼ばれなくなるといいですね。

(吉田ハンチング@dcp)

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