韓国の自動車産業は弱体化を続けていまが、韓国を代表する完成自動車メーカー『現代自動車』の業績は好調です。
以下は2022年第1四半期の『現代自動車』の業績です。
↑Google Chromeの自動翻訳なので日本語がヘンなところがありますがご寛恕ください。2022年第1四半期
総売上:30兆2,986億ウォン
営業利益:1兆9,289億ウォン
当期純利益:1兆7,774億ウォン
しかし、ここから韓国内の事業だけ切り出してみると「赤字」なのです。
2022年第1四半期の営業利益は「-3,563億ウォン」となります。
2021年第1四半期は「営業利益:5,382億ウォン」でしたから、天地で「8,945億ウォン」も下がったことになります。
なんと前年同期比166.2%のマイナスです。
実は、2021年第3四半期にも「-2,926億ウォン」を記録しているのですが、これは例のリコール騒動で品質引当金を積んだためでした。
今回の国内事業赤字が懸念されるのは、半導体不足などサプライチェーンの危機があったものの、国内工場の稼働率は約97%に達しており、リコール騒動などもなかったにもかかわらずこの結果となっているためです。
つまり、韓国最大手の自動車企業が国内事業だけでは食べていけなくなる可能性を示唆しているのです。
もちろん、原材料価格の高騰という2022年第1四半期ならではの利益減少圧力があったとしてもです。
硬直化した労働賃金制度と労働争議による操業の難しさ、さらにMoney1でも何度もご紹介している国内での販売台数の減少がメーカーの経営を難しくしているものと見られます。つまり「高コストと生産性の低さ」です。
ずいぶん前にご紹介しましたが、「このままいくと韓国に独自の完成自動車メーカーは消滅するぞ」という韓国自身の懸念が本当になるかもしれません。
(吉田ハンチング@dcp)