2025年04月17日、韓国の金融通貨委員会は基準金利を「2.75%」で据え置きました。
件名:金融政策の方向性
2025年04月17日 公報 2025-04-15号
この資料は配布開始後に取り扱ってください。□ 2025年04月17日、韓国銀行金融通貨委員会は、次回の金融政策決定まで韓国銀行の基準金利を現在の水準(2.75%)に据え置くことにより、金融政策を運用することとしました。
(後略)⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「通貨政策の方向(2025.4.17)」
※韓国では「基準金利」という呼び方が一般的ですが、これは日本で使われる「政策金利」と同義です。
上掲が基準金利のここまでの推移です。
アメリカ合衆国は「4.25~4.50%」なので、金利差は変化なしです。トランプ関税のおかげで合衆国資産に対する(外国からの)信認が怪しくなっております。
さあ『FOMC』(Federal Open Market Committeeの略:連邦公開市場委員会)が政策金利をどうするか?――が大注目です。下げられます?――なのですよ。
ちなみに『CME』の「FedWatch」によると、約20日にある『FOMC』の決定を以下のように予測しています。
4.00~4.25%(25bp下げる):13.5%
4.25~4.50%(据え置き):86.5%
恐らく次の『FOMC』では据え置きになるでしょう。ここでサプライズ的に政策金利を上げ下げするわけにはいかないからです(もちろん事態が急変しない限りはですが)。
今回の韓国の決定も同じ意味で妥当です。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁のネクタイで分かる?
今回の基準金利凍結について、『ソウル経済』が面白い記事を出しています。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁の当日のネクタイの柄で「利上げ」か「利下げ・凍結」を見分けることができるというのです。
↑2025年04月17日、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は寒色系のネクタイでした。
『ソウル経済』の記事の一部を以下に引用してみます。
17日午前09時、李昌鏞(イ・チャンヨン)『韓国銀行』総裁の主宰で、金融通貨委員会(金融通委)本会議が開かれた。
総裁がちょうど時間通りに入場すると、まず目に入ったのは彼のネクタイだった。
彼は紺色のスーツに白いシャツ、青系のネクタイを着用して会議室に姿を現した。
通常、韓銀総裁のネクタイの色は政策金利の方向を示す「シグナル」として受け止められている。
赤系のネクタイであれば「利上げ」を、青系であれば「利下げ」または「据え置き」を示唆するとされている。
この日午前9時50分、会議の結果はネクタイの色が暗示したとおり、金利据え置きで決着した。
(後略)
「韓銀総裁のネクタイの色は政策金利の方向を示す「シグナル」として受け止められている」というのは、筆者も知りませんでした。
本当にそうなのか――過去データを洗ってみたいところです。
(吉田ハンチング@dcp)