ここのところ韓国の自動車産業について特に情報が上がりませんが、理由があります。低調なのです。
車載用半導体不足が続いており、自動車工場は断続的に稼働を停止しています。
2021年09月15日、韓国の産業通商資源部が公表した「08月の自動車産業月間の動向」は、自動車産業の回復に急ブレーキがかかったことを如実に物語っています。
このリポートのリードには、
8月の自動車国内販売・輸出の4台に1台はエコカー
エコカーの国内販売の割合(24.7%)、輸出の割合(23.3%)過去最高
国産電気自動車月間最多の国内販売(8,396台)を達成
なんてポジティブなことを書いてありますが、電気自動車に限定しないと良い点が見つからないからです。自動車産業が直面している苦境は同じ資料の中に掲載された以下の表組にしっかり表れています。
↑GoogleのChromeのため自動翻訳がとことどころヘンですがご寛恕ください。2021年08月 自動車産業動向
生産台数:23万4,893台(対前月比:-21.1%)販売台数:13万397台(対前月比:-11.7%)
⇒国産車:10万5,605台(対前月比:-14.0%)
⇒輸入車:2万4,792台(対前月比:-0.3%)輸出台数:13万5,871台(対前月比:-25.2%)
輸出金額:30.3億ドル(対前月比:-26.1%)部品輸出金額:15.8億ドル(対前月比:-20.6%)
ご覧のとおり、上から下まで全て対前月比でマイナスとなっています。コロナ禍から回復してきたのですが、急ブレーキがかかったのです。特に目を引くのは「生産台数:-21.2」「輸出台数:-25.2」「輸出金額:-26.1%」です。
車載用半導体不足、船便不足・船賃高騰、原材料費の高騰などに直面していますので、韓国の自動車産業がコロナ前の水準にすんなり戻るとは考えにくいのです。
(吉田ハンチング@dcp)