韓国では3.1(03月01日)は「独立運動」が起こった記念すべき日です。
↑2025年03月01日、毎度おなじみの光化門近所で開催された「尹弾劾反対」派の大集会。
今年、2025年は、尹錫悦(ユン・ソギョル)大統領が拘置所にいますので、「尹大統領の弾劾反対」派と「弾劾賛成」派が大集会を開催し、一部で小競り合いが発生しました。
韓国メディア『ソウル経済』の記事が傑作で、
進歩派集会には「高齢世代(60~70代)」
と、「行ってみた」なリポート記事を出しています。以下に記事から一部を引用すると、こんな具合です。
(前略)
保守派集会 – 20~30代の若者も参加01日、チョン・グァンフン牧師(サラン第一教会)を中心とする「自由統一党」の光化門集会に賛同する20~30代の若者たちは、
「若い世代も保守のために声を上げていることを示したい」
と口をそろえた。
チェ某氏(29) は、
「民主党の立法暴挙、選挙管理委員会の不正、弾劾の連続、予算削減をこれ以上見過ごせないと思い、参加した」
と話し、
「民主党の関係者たちは、保守集会に参加する若者を悪者扱いしている。しかし、私たちの声を伝えるためにここに来た」
と訴えた。
(中略)
進歩派集会 – 高齢者層の参加が目立つ
進歩派の集会では、60~70代の高齢者が積極的に参加する姿が見られた。
光化門・東十字閣付近で出会ったアン某氏(62)は、
「朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾時には、ニュースを見ながら『ここまでやる必要があるのか?』と疑問を感じていた」
「しかし、尹大統領が就任して以降、国が混乱する様子を見て考えが変わった」
「もう若くはないが、星条旗を振りながら事大主義(外国に依存する思想)を叫ぶ保守団体の姿を見て、恥ずかしさを感じている」
と語った。
同じく進歩派集会(『ろうそく行動』)に参加していたイ某氏(75) は、
「若い頃は生計を立てるのに精一杯で、デモに参加する余裕がなかった。しかし、民主化運動に参加してくれた人々には常に感謝している」
「保守派の人々についても、まあ仕方ないかなと思う。保守的な歴史教育を受けてきたのだから、そうなるのも無理はないと思う」
と笑みを浮かべた。
(後略)
韓国の保守寄りの集会といえば、これまでは50代・60代といった高齢の方が多かったのですが、「今回は違うぞ」というわけです。
まあ21世紀だというのに、北朝鮮シンパの労働組合員に動員されるなんて話があるだけ、韓国の左派・進歩系は時代錯誤。「まだそんなことやってんの!」ですが、「俺たちは民主化を成し遂げた」と思い込んでいる分「たちが悪い」のです。
先にご紹介したとおり、「保守系団体のデモに数で負けるわけにはいかない。ぐぬぬ……」となっていますが、実際に負けています。
586世代の(頭のおかしいとしか思えない)主張など、もはや若者の多くが聞かないのです。情報はネットで集めることができますし、韓国でもいわゆる「オールドメディア」の流す情報が信用されなくなっている――という見方もできるでしょう。
警察発表によると(非公式推計)によると、
午後4時30分時点:光化門・保守派集会:5万3,000人
午後5時時点:光化門・進歩派集会:2万1,000人
上掲のとおり、保守寄り勢力の集会者数は、左派・進歩系をダブルスコアで圧倒しています。
面白いのは「小競り合いの様子」で、同紙は記事内で以下のように書いています。
(前略)
この日午後、清渓川(チョンゲチョン)付近で集会を開いていた尹大統領の支持者たちは、進歩団体の集会が開かれている光化門・東十字閣へ向かおうとする『祖国革新党』の旗を掲げた進歩系支持者たちを目撃すると、「頭がおかしいのか!」
「消えろ!」などと怒りをあらわにし、激しく罵倒した。
(中略)
ある進歩団体の支持者は、教保生命ビル近くの道路で「尹錫悦、死刑になる運命」と書かれたプラカードを掲げていたところ、近くにいた保守団体の支持者たちと衝突した。
保守団体の支持者たちは、
「ここで何を騒いでいるんだ!」
「あの狂ったやつ!」
「中国人じゃないのか?」などと罵倒した。
(中略)
帰宅のためバスに向かう保守派の集会参加者と、進歩派の集会参加者が直接対面する場面も発生した。
この際、太極旗を持っていた保守団体の支持者は、進歩団体の参加者に対し、
「なぜお前たちが太極旗を使うのか?」
と抗議する場面も見られた。
記事の意図するところが「保守寄り勢力は口汚く左派・進歩系を罵るような連中だ」と印象付けたいのかもしれませんが、それはともかく、これが事実なら、「保守寄り vs 左派・進歩系」のどつき合いは激しさを増しているわけです。
(吉田ハンチング@dcp)