韓国では「韓国版ニューディール」が提唱され、電気自動車、水素自動車の普及を推進しています。しかし、充電・充填インフラが脆弱なままです。また、特に燃料電池車用の水素ステーションは赤字で維持するのも大変な状況となっています。
例えば、2020年12月03日、韓国メディア『マネートゥデイ』には「『赤字沼』水素ステーションに9,000万ウォンをサポート」という記事が出るほどです。
これは03日、通過した政府の来年度予算には水素ステーションを支援するための「14億7,000億ウォン」が盛り込まれたことを報じています。水素燃料購入サポートのための支援金を出さないと水素ステーションが赤字になってしまい維持できないのです。
どのくらい赤字かというと、韓国環境省の以下のデータがあります。
2020年08月末時点
韓国の水素ステーション:47カ所(研究用8基を含む)
年間の赤字額:1億5,000万ウォン/基
韓国の水素ステーション:47カ所(研究用8基を含む)
年間の赤字額:1億5,000万ウォン/基
他に、『マネートゥデイ』のニュースで報じられた以下のデータがあります。
水素ステーションはこのように年間1億5,000万~2億ウォンの赤字で、しかも設置数が足らないために、燃料自動車が列を作って順番待ちをするという光景も日常的とのこと。しかし、設置すればするだけ赤字が膨らむという状況なのです。
そもそも年間1億5,000万の赤字で47カ所なら、総額「70.5億ウォン」補填しないといけないわけですから「14億5,000万ウォン」の支援など、実は焼け石に水なのです。
なにせ「クリーンエネルギー政策」を推進しているわけですので、韓国政府の本気度が問われる事態です。
(吉田ハンチング@dcp)