2023年10月26日、韓国の半導体産業を支える『SKハイニックス』が2023年第3四半期の業績を公表しました。以下をご覧ください。
2023年第3四半期
総売上:9兆661億7,100万ウォン(-17.5%)
営業利益:-1兆7,919億6100万ウォン(-207.9%)
当期純利益:-2兆1,846億9900万ウォン(-297.2%)2023年累計
総売上:21兆4,602億1,400万ウォン(-41.9%)
営業利益:-8兆763億4,700万ウォン(-192.6%)
当期純利益:-7兆7,580億9,700万ウォン(-229.8%)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
2023年第3四半期は、総売上が対前年同期比で「17.5%」減り、営業利益は約-1.8兆ウォン、当期純利益は約-2.2兆ウォンとなりました。
累計で見ると、総売上は対前年同期比で「41.9%」減少。つまり、2022年と比較して約6割になったわけです。
また、営業利益は約-8.1兆ウォン、当期純利益は約-7.8兆ウォン。対前年同期と比較すると赤字転落。
『サムスン電子』とは違い『SKハイニックス』は半導体1本なので、半導体以外の好業績による合算が期待できません。2023年は半導体の低迷をモロに被った結果となっています。
ただし、第3四半期は前期(第2四半期)と比較して、赤字幅は縮小しました(37.8%良くなった)。
『SKハイニックス』は「高性能メモリー製品を中心に市場の需要が増加している」とし「特に代表的なAI用メモリーであるHBM3、高容量DDR5と共に高性能モバイルDRAMなど主力製品の販売が好調を見せ、前四半期比売上は24%増加し、営業損失は38%減少した」と説明しています。
しかし、これらの好況が第4四半期の業績を黒字転換させることができるかというと、難しいと見られます。そもそも「第3四半期には黒転するかも」という観測もあったのですが、できませんでした。
『サムスン電子』とは違い、『SKハイニックス』は半導体1本で食べていますので、半導体低迷の影響をモロに被った業績となりました。
『SKハイニックス』のキム・ウヒョン副社長は「当社は高性能メモリー市場をリードし、未来AIインフラの核心となる会社としてしっかり位置付けている」とし、「今後HBM、DDR5など当社がグローバル水準にある製品を通じ、既存とは異なる新しい市場を創出し、高性能プレミアムメモリーの1番のサプライヤーとしての立地を持続・強化していく」と述べています。
(吉田ハンチング@dcp)