岸田文雄さんは「増税メガネ」というあだ名を大変に気になさっているとのこと。突然「所得税減税」などと言い出しました。
2023年10月25日、『夕刊フジ』の「経済快説」というコラムで山崎元先生は以下のように書いていらっしゃいます。
(前略)
10月19日、与党に対して所得税の減税を検討するように指示した。上ぶれした所得税の減税を検討するよう指示した。上ぶれした税収を国民に還元するという触れ込みだ。22日に行われた衆参の2補選を前にした露骨な人気取りとも取れるタイミングだが、「減税の岸田」をアピールしたいらしい。
減税が国民受けするようであれば、その後の解散総選挙を考えているのかもしれない。
しかし、所得税の減税とは、経済政策的にも政治的にも全くセンスがない愚策と言うほかない。
(後略)⇒参照・引用元:『夕刊フジ』「経済快説:所得減税は愚策 国民の求めは物価対策」
山崎先生が、経済政策的に愚策だとおっしゃっているのは、求められている対策は物価高に対するものであり、普通に減税しただけではそのメリットが高所得者に集中し、物価を抑えてほしい生活に困窮する皆さんにとってはメリットが薄い――と予測されるからです。
また、ハナから「一時的」になっていることから、国民は「一時的な人気取りだ」と見抜き、「後から増税するつもりだ」と決して評価しません。
ですので、経済政策としても政治的にもセンスがないと述べていらっしゃるのです。
「増税メガネ」といわれるのは――岸田文雄が基本的に財務省の言いなりの人物であり、その底意が「増税」に他ならない――と見られているからです。
一時的な減税が人気取りに効くかどうかは疑問ですし、何よりこれで「増税メガネ」というあだ名が消えるとはとうてい思えません。
このコラムにおける山崎先生の結論は「政治的に勝つための方法は消費減税しかない」です。
(吉田ハンチング@dcp)