2020年06月02日、韓国は日本の「輸出管理強化」を不当としてWTO(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)に提訴することを発表しました。
韓国でもこの件を大きく取り上げています。
2020年06月02日、韓国メディア『文化放送』から「日本に依存する必要はない」という映像ニュースがありました。
このニュースでは、レポーターが以下のように述べています。
なければ半導体工場を停止するしかない重要な素材フッ化水素。
輸出規制(報道ママ)直後に、李在鎔(イ・ジェヨン)三星電子副会長が直接、日本を訪問し、(供給先を:筆者注)見つけようとしたほど危機感が大きかったです。
しかし、国内メーカーが高純度製品の開発に成功して生産ラインも倍増増やし、日本のみに依存する必要がなくなりました。
折り曲げ可能なディスプレイ素材であるフッ化ポリイミドも日本への依存度が90%以上だったが、今では国内企業が量産を開始しました。
※赤アンダーライン、強調文字は筆者による(以下同)
この後、『KOLON INDUTORIES』の常務が登場し、「(輸出規制)と前後して、当社の素材に対する関心が明らかに高まったと見ている。技術は日本企業と比べても、絶対負けない……」とインタビューに答えています。
この『KOLON INDUTORIES』はフォトレジストを製造販売しており、自社のホームページでは、自社について「KOLON Industries、Inc.は、米国のデュポン、日本の日立、旭などの主要な国際企業と競争しており、現在、ドライフィルムフォトレジスト業界で60%以上の市場シェアを持っています」と紹介しています。
⇒参照・引用元:『KOLON INDUTORIES』「DRY Film Resist」(原文・英語/筆者(バカ)意訳)
http://kolonindustries.com/Eng//Product/product03_09.asp
レポーターが語った「フッ化水素」についてはメーカーの取材先コメントは登場しません。
2020年01月02日、韓国「産業通商資源部」の成允模(ソン・ユンモ)大臣が新年早々工場を訪問し、超高純度12nineのフッ酸の大量生産技術を確保したと発表した、あの「ソウルブレイン(soulbrain)」はなぜ登場しないのでしょうか?
本当に超高純度12nineのフッ酸が大量生産できているなら、「ソウルブレイン」こそ取材先にふさわしいはずです。
01月02日の「産業通商資源部」があったものの、なお韓国で高純度のフッ化水素が本当に国産化できたのかどうか、どうもあやしいと考える人が多いのはこのような端々で「?」と感じさせることが多いからでしょう。
(柏ケミカル@dcp)