韓国では労働争議が絶えない――という話です。
『韓国GM』『起亜自動車』と労使交渉についてご紹介してきましたが、今度は『ルノーサムスン』です。2021年01月07日、2020年09月以来、同社の労使が交渉の席につきました。
交渉が決裂すると労働争議になり、ストライキが発生する可能性があります。そうなるとまた生産台数ダウンです。ただでさえ韓国の自動車産業は弱体化し続けているというのに、自らを毀損してどうしようというのでしょうか。
労働組合側は以下のような要求を掲げています。
基本給:7万1,687ウォン(約6,797円)引き上げ
コロナ克服一時金:700万ウォン(約66万3,700円)支給
労働組合発展基金へ12億ウォン(約1億1,400万円)供出
整備事業所の売却の停止
コロナ克服一時金:700万ウォン(約66万3,700円)支給
労働組合発展基金へ12億ウォン(約1億1,400万円)供出
整備事業所の売却の停止
『ルノーサムスン』経営側はコロナ禍によって経営環境が悪化したので要求は受け入れられないとしています。ルノーグループでは『日産』はすでに韓国を脱出しています。
↑「Rogue」は北米市場向けのコンパクトSUV。PHOTO(C)『NISSAN』
また、『ルノーサムスン』では『日産』の「ローグ(Rogue)」の生産を受託していたのですが、この仕事がなくなりました。この受託生産消失が韓国『ルノーサムスン』の経営を圧迫しているのです。
韓国で自動車を生産しても価格戦闘力がなくなるばかりだと思われますが、『ルノーサムスン』経営側は今回の労使交渉をどのように乗り切るでしょうか。注目です。
(吉田ハンチング@dcp)