2025年04月18日、『韓国銀行』は李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁のスケジュールについてのプレスリリースを出しました。
アメリカ合衆国・ワシントンD.C.で開催される「G20財務大臣・中央銀行総裁会議」および「IMF-WBG春季会合」に出席するため、04月19日(金)に韓国を出国し、04月29日(月)に帰国予定――なのですが、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁が『Foreign Policy Association』(外交政策協会:略称「FPA」)の「メダル受賞者(FPA Medal)」に選定された――という情報が入っています。
(前略)
■一方、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は会議期間中に、外交政策協会(Foreign Policy Association, FPA)の「メダル受賞者(FPA Medal)」に選定され、その授賞式(04月21日現地時間)に出席予定。-FPA=外交および国際問題に対する合衆国民の関心と理解を高めるため、1918年に設立された非営利団体(※詳細は別紙「参考:FPA概要」参照)
–※授賞式は04月21日(月)19時(現地時間)=韓国時間04月22日(火)08時に開催予定で、受賞者によるスピーチも行われる。
FPAメダルは、国際社会にポジティブな影響を与え、責任感あるグローバル・リーダーシップを示した人物に贈られる賞であり、過去の受賞者には以下のような著名人物が含まれる:
・ジャン=クロード・トリシェ(元欧州中央銀行総裁)
・ポール・ボルカー(元米国連邦準備制度理事会(FRB)議長)
・クリスタリナ・ゲオルギエバ(IMF専務理事)
・ジョン・C・ウィリアムズ(ニューヨーク連邦準備銀行総裁)⇒参照・引用元:『韓国銀行』公式サイト「[보도자료] 이창용 한국은행 총재, 「G20 재무장관·중앙은행총재 회의」 및 「IMF-WBG 춘계회의」 등 참석」
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、錚々たる人々に続くFPAメダルの受賞者となりました。
↑前にもご紹介したことがありますが、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は堂々たる体躯で、身長が190cmを超えているといわれます。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、メダル受賞後、感想を以下のように述べています。
(非常戒厳の宣布後に補正予算(追加入出)編成を求めたことについて)「中央銀行総裁として黙っているわけにはいかなかった」
「大統領の弾劾が早期大統領選挙に繋がる可能性がある状況の中で、財政政策に対する与野党の見解が対立していたため、財政出動について言及すれば政治的偏向と受け取られる可能性があった」
「(しかし)戒厳事態以降、内需が予想よりも早く萎縮していた」「金利の引き下げと併せて、ある程度の補正予算が必要だと考えた」
「補正予算案が超党派で通過すれば、韓国の経済政策だけは政治的な状況に左右されず安定的に運営されているというメッセージを国際投資家に伝えることができ、国家の信用格付けを守る最も効果的な手段になると判断した」
「中央銀行家は政治的中立を保つべきだが、ケインズが彼の師であるマーシャルについて語ったように、経済学者は時に政治家と同じくらい現実的である必要があるのではないかと思う」
「(ただし)最近の政治的困難のなかで、中央銀行が政府からだけでなく、政治からも独立性を確保することが非常に重要だ」
(最近の世界経済を取り巻く不確実性について言及して)「韓国も例外ではない。輸出中心の構造を持つわが国経済は、外部環境の変化に特に脆弱だ」
「主要国による関税引き上げは、わが国の輸出に直接・間接的に否定的な影響を及ぼす」
「わが国企業が海外で生産する輸出品にも相当な影響が出る可能性がある」
「昨年末の戒厳令発令以降、高まった政治的不確実性が、これまでの外部環境の変化による困難をさらに悪化させてきた」
「複雑な地政学的緊張や貿易摩擦の中にあっても、堅固な米韓関係はさらに一段階発展すると確信している」
(直接はいわないものの)李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は「政治家は何やってんだ」という主旨の発言を要所要所で行ってきました。
今回の発言もまた、政治家が頼りにならんので、オレが言わなきゃ仕方なかったんだ――というエクスキューズですね。
「戒厳事態以降、内需が予想よりも早く萎縮していた」は『韓国銀行』総裁としての実感でしょうし、李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁はF4メンバーをまとめて、補正予算の編成に向かうんだ――と意見表明まではこぎつけました
『共に民主党』のクズどもが足を引かなければ良かったのですが……。
※李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は12~13兆ウォンが適正としたのですが、『共に民主党』の李在明(イ・ジェミョン)さんは25兆ウォン規模と後先鑑みない主張をしました。
最後の「複雑な地政学的緊張や貿易摩擦の中にあっても、堅固な米韓関係はさらに一段階発展すると確信している」は、実に皮肉な発言です。
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は、『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)のアジア太平洋局局長も務めた人物です。
韓国経済にとって、米韓関係がいかに重要であるかは、いわずもがなのレベルで理解しています。
しかるに、次の大統領になろうとしているのは、従北、親中国、反米、反日の李在明(イ・ジェミョン)なのです。
堅固な米韓関係はさらに一段階発展するのでしょうか?
李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁としては「こう言わないと仕方がない」――というだけでしょう。李昌鏞(イ・チャンヨン)さんは、誰より韓国の政界・政治家がいかに駄目なのかを理解している人なのです。
李昌鏞(イ・チャンヨン)さんは、2022年04月21日に総裁に就任しましたので、2026年04月20日まで――です。『韓国銀行法』により任期は4年間。総裁の任命は大統領が行い、国会の人事聴聞会を経て正式に任命されます。任期中の再任は1回限り可能です。
(吉田ハンチング@dcp)