2025年03月09日、中国の国家統計局が「2025年2月の消費者物価指数」のデータを公表しましたが、これが最悪ともいうべき結果です。
中国共産党政府は上から下まで「デフレって言うなー!」とメディアや識者に統制をかけていますが、これは誰が見てもデフレじゃないのか――です。以下をご覧ください。
2025年02月の全国消費者物価指数は、対前年同月比で0.7%下落した。
都市部は0.7%下落し、
農村部は0.7%下落し、
食品価格は3.3%下落し、
非食品価格は0.1%下落し、
消費財価格は0.9%下落し、
サービス価格は0.4%下落した。01月から02月までの平均では、全国の消費者物価指数は前年同期に比べて0.1%低下した。
(ここまでは対前年同期比で、下は対前月比:引用者注)
02月の全国消費者物価指数は前月比で0.2%下落した。都市部は0.2%下落し、
農村部は0.1%下落し、
食品価格は0.5%下落し、
非食品価格は0.1%下落し、
消費財価格は横ばい、
サービス価格は0.5%下落した。
(後略)
どうでしょうか、この「◯%下落し」の畳み掛けは。ここまで続くといっそ清々しいほどです。
グラフにすると以下のようになります。
↑全国住民消費者物価の増減の推移。黄色の線が対前月比、青色の線が対前年同期比です。
特に対前年同月比は02月にドンと下げて「-0.7%」です。
対前年同月比の主要な8つの物品――
食品・酒・タバコ
衣類
住宅
生活用品・サービス
交通・通信
教育・文化・娯楽
医療・保健
その他の用品・サービス
――について見ると以下のようになります。
なんだか「その他の用品・サービス」で帳尻を合わそうとしているようにも見えますが、物価が下げ基調であることは一目瞭然です。
ちなみに同資料の細かい品目についての表組も挙げてみると、以下のようになっています。
どれが上がってるのよ?――とよく見ないと分からないほど「マイナス」ばかりです。
中国共産党が「言うなってば!」と宣うかもしれませんが、これをデフレというのではないでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)