【米中対立】ペロシの台湾訪問を巡る「本当に行くの?」「来るなら覚悟して来い!」

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2022年07月29日、アメリカ合衆国のペロシ下院議長がアジア太平洋地域の歴訪に出発します。

日本インドネシアシンガポールを訪問する予定になっているとのことですが、詳細なスケジュールについては明らかではありません。

焦点は「台湾」を訪問するかどうかです。

2022年07月28日、ペロシ下院議長の報道官も台湾訪問については明言しませんでした。

先にご紹介したとおり、ペロシ下院議長の訪台が実現すれば、現職の下院議長としては1997年以来のことです。

1997年に訪台したのは、ニュート・ギングリッチ(Newton Leroy Gingrich)さんでした。

このギングリッチさんが、ペロシ下院議長の訪台について「中国の牽制などに屈せず臆せず行くべし」旨の発言を行い、これにまた中国が反発しているのです。

以下は中国外交部の定例ブリーフィングでの発言になります。


↑趙立堅報道官といえば、このシュタッ!のポーズ

マカオアジア衛星テレビ記者:
7月25日、台湾を訪問したことのあるギングリッチ元米下院議長は、米国が「張子の虎」ではないことを中国側に理解させるために、ペロシは間違いなく台湾を訪問すべきだと述べた。

1996年から1997年までの緊迫した台湾海峡の間に、彼とクリントン前大統領は、台湾海峡への空母の配備を含む、非常に強力な合図を中国に送った。

ギングリッチの発言に対する中国のコメントは何ですか? ギングリッチ氏の発言に対する中国のコメントは?

趙立堅:
ギングリッチ氏は台湾関連の問題で悪い行動をとってきました。

彼の非常に無責任な発言には言及する価値がありません。

これは、米中関係が緊張せず、台湾海峡が混乱せず、世界が混沌としないことを恐れる、合衆国の一部の政治家の邪悪な意図をあらためて証明するものです。

中国は、ペロシ下院議長の台湾訪問に固く反対するという、厳粛な立場を合衆国に繰り返し表明している。

外務省の報道官に加えて、中国国防省と国務院台湾事務弁公室も声明を発表した。

中国国防部の報道官は、合衆国が独自の道を歩むことに固執するならば、中国軍は決して傍観することなく、外部勢力による台湾独立への干渉と分裂の試みを阻止するために強力な措置を講じると述べた。

中国は約束に忠実な国です。

⇒参照・引用元:『中国 外交部』公式サイト「2022年7月28日外交部发言人赵立坚主持例行记者会」

「もし本当にペロシ下院議長が訪台するなら、人民解放軍は座視しない」としています。脅しです。

ペロシ下院議長も困った立場となりました。これで訪台を取りやめれば、合衆国が中国に脅されて膝を屈した体(てい)になります。行くのであれば戦闘機の護衛がつくでしょうが、「不測の事態」があるかもしれません。

さて、ペロシ下院議長は本当に台湾を訪問するでしょうか。

先に訪台を計画していたときは、結局ペロシさんがコロナに罹患してとりやめになりました(2022年04月)。二度目の「病欠」というのは……さすがに無理でしょうね。

(吉田ハンチング@dcp)

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