韓国の朴振(パク・ジン)外交部長官(外相相当)が2023年06月25日に「中国ともめるつもりはない」という主旨の発言を行いました。
コレに対しては、中国外交部の毛寧報道官もすでに「」とが述べています。
一方で中国共産党の英語版御用新聞『Global Times』は、面白い記事を出しています。「(秦剛外相の)言い草が気に入らない」というのです。
『Global Times』は中国共産党が感じている不満を代弁する記事を出します。だからこそ御用新聞なのですが。
タイトルが「韓国FM(外相)の発言には中国関係修復に対する誠意がほとんど感じられない。無謀な親米政策は韓国自身の利益を損なう」という記事です。
以下に記事の一部を引きます。
韓国の朴振(パク・ジン)外相が、尹錫悦(ユン・ソギョル)政府は中国との関係を悪化させる「必要はない」と主張する一方で、中国の邢海明(シン・ハイミン)大使に対するいわゆる不適切な行動に対する批判を繰り返した。
これは、尹政府の緊張緩和に対する誠意のなさを露呈し、その無謀な親米路線は伝統的にバランスの取れた外交に対する裏切りであり、国際社会における国益と地位を損なうものだと、中国のアナリストは月曜日に指摘した。
(中略)
「尹錫烈(ユン・ソクヨル)政権の基本姿勢は、韓中関係を相互尊重、互恵主義、共通の利益に基づく成熟した健全なものに前進させることだ」と述べた。
しかし、インタビュー中、韓国の外交トップは、ソウルの外交政策を巡る中国の邢海明(シン・ハイミン)大使の最近の発言を誇大に取り上げ、“外交官”として不適切な行動だと、邢大使への批判を繰り返した。
中国は朴大統領の発言に注目しており、韓国との関係を重視し、発展させるという中国の基本的な立場に変化はない。
中国外務省の毛寧報道官は月曜の定例記者会見で、韓国が中国と協力し、両国関係を健全な発展の軌道に戻すことを望んでいると述べた。
中韓関係の健全で安定した発展は、双方の共通の利益に合致する。
二国間関係は現在、いくつかの困難に直面しているが、その核心は明確である、と毛氏は語った。
(中略)
劉氏は、韓国がアメリカや隣国の中国、ロシアとの間で中立を保ちつつ、日本との関係や自国民の感情にも堂々と対応してきた伝統的なバランスの取れた外交政策を、尹政権は裏切っていると指摘した。
「アメリカ合衆国に盲従することは、中韓間の貿易、政治、文化的な結び付きを損ない、韓国国民の利益に沿わない。
それはまた、国際社会における韓国の地位を損ない、地域問題において韓国が本来の役割を果たすことを困難にする」と述べた。
『Global Times』は、中国共産党の意に沿った意見を言う専門家・アナリストを使って、中国共産党の意見を代弁させます。
上掲のとおり、中国共産党は朴振(パク・ジン)外相にお冠です。特に、駐韓中国共産党大使・邢海明(シン・ハイミン)さんの言動を批判したのが許せんというわけです。
最後は毎度おなじみ「中国ともめたら貿易が滞るぞ」の脅しです。
先にご紹介したとおり、邢海明(シン・ハイミン)大使に対しては「まるで清国の外交官のようだ」という批判が起こりました。中国はいまだに韓国を属国と見なしており、中国大使の言動を批判することを許しはしないのです。
(吉田ハンチング@dcp)