中国メディアに興味深い記事が出ています。ソースは『NIkkei Asia』の記事なのですが、中国で「日本で使われていた中古の半導体製造装置」の輸入が急拡大しているというのです。
これは、アメリカ合衆国の前トランプ政権が中国に半導体を渡さない戦術を取り、効果を上げている証拠です。合衆国は、オランダ『ASML』にも働きかけて最新の半導体製造装置を渡さないように手を打ちました。
中国は製造装置の入手がままならなくなったため、中古の製造装置の輸入を拡大したというわけです。
記事から一部を以下に引用します。
(前略)
大手チップ製造機リース会社の関係者は「中古機の価格は毎年上昇している。昨年は平均20%上昇した」と語った。主要なリソグラフィーマシンなどの価格は設備は元の価格の300%に上昇した。
三菱UFJリース会社の情報筋は、「中古機の90%近くが中国に販売されているようだ」と語った。
(後略)
半導体製造ラインで古い製造装置を使用することが増えているとのこと。
先にご紹介したとおり、中国最大の野心的プロジェクトと呼ばれた『HSMC』(武漢弘芯セミコンダクター・マニュファクチャリング・カンパニー)も「おしまい」になりましたし、なりふり構っていられない、というところでしょうか。
バイデン政権ができたことで中国『ファーウェイ』(Huawei:華為技術)が「貿易」について交渉を始めている――という報道も出ています。バイデン政権の変節が懸念される局面です。
(吉田ハンチング@dcp)