小ネタかもしれませんが、ツッコミ時期を外すとナニですのでご紹介しておきます。誠に申し訳ありません。
2023年04月20日、韓国の『サムスン証券』が2026年に世界一の企業は『現代自動車』グループになるという予測を発表。この予測というのがひどい内容で、
としたのですが、その根拠というのは、2022年に685万台を達成し、2021年⇒2022年の台数上昇幅をそのまま維持すれば「イケる」というのです。
現在、『現代自動車』『起亜自動車』共に「絶好調販売中!」という話になっていますが、これは2021年に販売台数が落ち込んだ反動がきているだけで、Money1でも先にご紹介したことがありますが、韓国メディアがよくいう「基底効果」というものです。
2023年にどうなるのかは、各国が電気自動車に対する補助金をどうするのかによる――という非常に危うい氷の上に立っているのです。
実際、アメリカ合衆国ではいよいよIRA(インフレ削減法)による制限が韓国産の電気自動車に影響を及ぼし始めています。それでもなお合衆国での販売台数を維持できるのか?です。
できないのではないでしょうか。
『現代自動車』は現在突貫工事で合衆国に工場を建設していますが、Money1でも先にご紹介したとおり、稼働するのは早くても2025年。それまでは合衆国の補助金は適用されません。
ですから、2021年 ⇒ 2022年の伸びをそのまま2023~2026年に適用するのが、そもそも「なんだこりゃ」という予想なのです。
しかし、それはそれとしても、このずさんな予測は2023年04月27日にもうハズレました。
日本の『トヨタ』が「2022年に960万台を販売した」ことを公表したのです。
↑『トヨタ』グループ(『ダイハツ』『日野自動車』含む)は2022年には960万9,782台を販売しました(対前年比1.0%増)⇒参照・引用元:『トヨタ』公式サイト「2022年度 販売・生産・輸出実績」
2026年に世界一になるには恐らく「920万台では足りない」のではないでしょうか。だとすると、仮に920万台に達しても世界一にはなれないです。
ずさんな予測に突っ込むのもナニですが、そもそも「2022年:685万台」がなぜ4年で1.34倍に増えるのでしょうか。
(吉田ハンチング@dcp)