中国「CPTPP加盟に向けて改革が進捗」と主張。実行してから言うべき

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2023年06月17日、中国商務部の王受文副部長が「CPTPP加盟のための約2,300条項を評価、調査した」とし、その上で「中国はCPTPPの高い運営基準を満たすために率先して取り組み、関連分野で試験的な改革・開放を実施している」と述べました。

また、「中国はCPTPPに参加し、その高い基準を満たす意欲と能力を持っており、それが全ての加盟国に利益をもたらし、アジア太平洋地域の自由貿易と投資をさらに促進することになる」とも。

さらに「中国が開発に対する高レベルの開放を引き続き維持すると再確認した。現在、中国は外国企業に対して製造業への市場アクセスを基本的に開放しており、サービス業へのアクセスも拡大している。

将来的には、外国投資アクセスのネガティブリストはさらに短縮され、中国は国家レベルおよび自由貿易​​地域の範囲で国境を越えたサービス貿易を対象としたネガティブリストを開始するだろう」と述べています。

「将来的には」ではなく、きっちり約束を守れる体制を作り、実現してから言ってくれ――という一言に就きます。日本の企業人を理由も明らかにせず拘禁しておいて、何がCPTPP加盟でしょうか。

もう何度だっていいますが、これは中国のいつもの手です。加盟する前には「約束を守る」「国内の規則を改正する」と述べ「いい子の顔」をするのです。

ところが、加盟し終わったら「あとはこっちのもの」と約束は履行しません。『IMF』(International Monetary Fundの略:国際通貨基金)も『WTO』(World Trade Organizationの略:世界貿易機関)もそうです。そもそも『国際連合』にすら参加させるべきではありませんでした。

今また、なんとか潜り込みたい一心でこのようなことをアピールしています。こんものはプロパガンダに過ぎず、信じる者は馬鹿を見ます。

いまだに日本の識者の中には、「中国共産党の上層部には仁者がいるのだ」みないな世迷い言を言う方がいらっしゃいますが、この期に及んでもまだ「いい中国共産党員、悪い共産党員」というおとぎ話に頭を蝕まれているのでしょう。

今さらこんな中国共産党政府のプロパガンダにだまされる人もいないでしょうが、脇の甘い岸田政権は油断ができません。韓国政府と通貨スワップを議題するぐらいですので。

(吉田ハンチング@dcp)

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