2024年02月23日、『韓国電力公社』(以下『韓国電力』と表記)の2023年第4四半期の業績が公表されました。韓国の債券市場・資金調達市場を大混乱に陥れた公的企業の業績はどうなったでしょうか?
以下です。
2023年第4四半期
総売上:22兆5,185億9,300万ウォン(+15.5%)
営業利益:1兆8,842億4,800万ウォン(黒字転換)
当期純利益:1兆3,254億1,300万ウォン(黒字転換)2023年通期
総売上:88兆2,050億8,400万ウォン(+23.8%)
営業利益:-4兆5,691億3,700万ウォン(+86.0)
当期純利益:-4兆6,568億8,600万ウォン(+80.9)※( )内は対前年同期比の増減
⇒『韓国金融監督院 公示システムDART』公式サイト
2023年第4四半期は、第3四半期に続いて「営業利益」「当期純利益」共に黒字となりました。
ただし、第1・2四半期の赤字が大きすぎて、通期では「営業利益:-4兆5,691億3,700万ウォン」「当期純利益:-4兆6,568億8,600万ウォン」共に巨額赤字、約4.6兆ウォンです。
もちろん、『韓国電力』市場最悪だった2022年の「営業利益:-32兆6,551億53万ウォン」「当期純利益:-24兆4,291億800万ウォン」よりは遥かにマシです。
2023年第3四半期から黒字になったのは、世界的に燃料価格が下落したこと、また適正に電気料金を上げたからです。
このことは、前文在寅政権がいかにいい加減な電気インフラ行政を行っていたかの証明です。尹錫悦(ユン・ソギョル)政権はよく戻しました。
電気料金を値上げしたので、韓国民の皆さんからはあまり評価されないかもしれません。
しかし、『韓国電力』が二進も三進もいかなくなったら、結局国民にツケの請求書が回ることになるのです。それを防ぐために手を打ったことは評価すべきです。
「国民生活を考えるオレ(讃えられるべきオレ)」というナルシスティックなことしか頭にない、運動圏上がりのアンポンタン文在寅より、はるかに現実的です。
バランスシートが公示されていないので、資産・負債がどうなったのか分かりませんが、こちらの方はさほど好転していないはずです。公示されたらまたご紹介するようにいたします。
(吉田ハンチング@dcp)