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韓国は「207倍」の単価で日本産「フッ化水素」を購入か。 中国もkg当たり「5.6万円」

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日本の輸出管理強化によって、韓国は半導体製造過程で使用する重要素材「フッ化水素」の入手が困難になったといわれています。

では、日本からのフッ化水素の輸出量は現時点でどのように推移しているのでしょうか?

日本の財務省貿易統計に当たって調べました。

⇒参照・引用元:『日本国 財務省貿易統計』

↑ありがたいことに財務省では、このように輸出輸入の数量と金額をネットで検索できるサービスを行っています。上掲は2019年01-12月の期間でのフッ化水素※の輸出について調べた検索結果です。

ただし「フッ化水素」という物質のコード(2811.11)で集計されていますので、低純度・高純度といった製品の質や気体・液体といった区別はここからは分かりません。

財務省貿易統計で調べ、2018年01月から2020年06月までのフッ化水素の輸出量をグラフ化してみました。まずは韓国です。

それまでは「3,000トン」超ものフッ化水素を韓国向けに輸出していたのですが、2020年07月の輸出管理強化をきっかけに輸出量は激減。

2019年08月にはなんと輸出量は「0」となり、それから徐々に回復はしていますが、以降は2019年12月の「793トン」が最高量。直近の2020年06月にはわずか「1.1トン」です。

半導体工場が止まってるんじゃあるまいな」と思わされるほどの減少です。

次に主要輸出先の「アメリカ合衆国」「中国」「台湾」です。

この3カ国は良いお得意様なのですが、注目していただきたいのはオレンジのラインの台湾です。

2019年01月はわずかに「0.4トン」で、翌月は急に「71トン」まで増えます。以降は右肩上がりで増加し2013年にはテッペンの「264トン」までいきます。

そこからは、ほぼヨコヨコで推移するのですが、直近2020年06月、また急にわずか「0.2トン」まで減少しました(赤丸の部分)。


※本文と対比しやすいように上掲と同じグラフを再度ここに入れています。

ブルーのラインは中国です。中国への輸出量は2018年07月までは低調だったのですが、右肩上がりに増えて近々ではほぼ90トンの輸出量で安定しています。

日本から世界へのフッ化水素の輸出量は激減している

財務省貿易統計によれば、フッ化水素の日本からの輸出量は、2019年01月に「3,703トン」あったものが、2020年01月には「747トン」まで激減しています。また直近2020年06月には「272トン」しかありません。もちろんこれは「日本からの輸出」ですが。

単価を計算してみると「本当に?」という結果が

せっかく「」と「金額」が分かっていますので、各国向けの「フッ化水素」の輸出単価を計算してその推移をグラフにしてみました。ただし、上述のとおり製品の質などは関係なく、金額/量で「kg当たりの単価」を算出したことに注意してください。

まずは、合衆国です。

2018年01月の「454.5円/kg」だけ、ずば抜けて高いのですが、それ以降は割と安定していることが分かります。

ここからが問題なのです(笑)。以下は台湾です。

2018年01月はkg当たり「3万8,479.8円」、2020年06月は「3万6,958.7円」と、この2カ月だけベラボウな金額になるのです。この2カ月を抜くと以下のようになります(2018年02月~2020年05月になる)。

このように単価は安定します。上記のとおり2018年01月と2020年06月は極端に輸出量が少ない月でした。フッ化水素は小ロットだと異様に単価の上がる製品なのでしょうか?

さらに中国です。

同じように突出してkg当たりの単価が高い月が現れます。2018年05月には、なんとkg当たり「5万5,617.3円」です。

最後に韓国

韓国も異常なほど単価の高くなる月があります。2019年08月が「0円」なのは輸出量が0だったためですが、日本の輸出管理が発表された2019年07月には「837.0円」でした。

これが、09月「3万7,230円」、10月「4万5,352.7円」、11月「4万9,558.6円」と高騰。

ところが、その後12月にはストーンと「189.5円」に落ちます。この12月は前記のとおり、輸出量が「793.8トン」まで回復した月です。直近の06月は「4万9,798.2円」と異常な単価ですが、前記のとおり06月は韓国への輸出はわずか「1.1トン」でした。

高騰した4カ月を除けば、韓国への輸出単価はkg当たり平均「239.06円」です。

もし、筆者(バカ)の計算が正しいのであれば、韓国は輸出管理が行われた後の11月には通常の「207.3倍」もの単価でフッ化水素を購入したことになります。そして06月も(2020年06月は208倍になります)。

これはもうメーカーさんに取材するしかないのですが、もしかして(日本が生産するような超高純度の)フッ化水素という製品は発注するロットによって天と地ほど単価の異なるものなのでしょうか? 例えば合衆国のように安定して多量を発注してくれるところは安定して安価に購入できたり、といったように。

ちなみに2018年01月~2020年06月までの合衆国への輸出単価の平均はkg当たり「257.3円」でした。

長文を最後まで読んでいただき深く感謝を申し上げます。

(柏ケミカル@dcp)

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