韓国は尋常ではないインフレに襲われており、物価高が韓国民を苦しめています。
2022年09月19日、韓国の企画財政部は「民生物価の点検会議」を開催しました。
⇒参照・引用元:『韓国 企画財政部』公式サイト「民生物価の点検会議開催」
「今日の会議では最近、民生物が分野別懸案について点検し、対応方向について議論した」というプレスリリースなのですが、この会合について韓国メディアから辛辣なご意見が出ています。
「インスタントラーメンの価格が上がったから開催したんじゃないの?」というのです。
『韓国経済』の「ラーメンの値段まで上がったと怒った政府… 食品業界に『警告』が飛び出した」という記事から以下に一部を引用してみます。
秋夕祭り直後にラーメン、キムチなど庶民生活と密着した加工食品の価格が上がり、政府が食品メーカーに向けて警告メッセージを公表した。
(中略)政府は価格安定のため食品企業と緊密に協力するが、談合など不公正行為が発生した場合、徹底的に調査すると明らかにした。
(中略)
秋副首相は「適宜注視」の対象として食品メーカーを直接取り上げた。
(中略)
秋副総理がこのように食品業界を直接狙撃して懸念を表明した理由は、秋夕の連休以後、国内主要食品メーカーが相次いで製品価格を大幅に上げたためだ。
『農心』は、去る15日ラーメン25品目の出荷価格を平均11.3%引き上げた。
代表商品である「辛ラーメン」は10.9%、「ノグリラーメン」は9.9%値上げした。
(後略)
韓国の皆さんの「即席ラーメンの消費量」は莫大なもので、国民一人あたりの年間消費量量は「約73食」で世界第2位。
第1位 ベトナム……約87食
第2位 韓国……約73食
第3位 ネパール……約55食
日本よりずっと即席麺が国民食ですので、値上げになると特に所得が脆弱な層に堪えます。
ですので、韓国政府もわざわざ加工食品メーカーを狙い撃ちして「便乗値上げだったら徹底的に調査するかならな」と脅しているわけです。
あまりスマートなやり口とは申せませんが、「辛ラーメン」「ノグリラーメン」のような代表的な即席麺が10%も値上がりするのを看過できなかったのでしょう。
韓国の皆さんにとっていかに即席麺が重要か、が分かる話でもあります。
※「辛ラーメン」の方は日本でもすっかりおなじみになりましたが、「ノグリラーメンって何?」と思わる人も多いかもしれません。「ノグリ」というのは「タヌキ」の意味で、もちもちの丸い太麺がタヌキを連想させることからこの名前が付けられました。
(吉田ハンチング@dcp)