中国製品が「韓国の製造業」を脅かす。二次電池では「すでに悪影響」61%

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いじめられるかもしれないので大きな声で文句を言うわけにはいかないのですが、韓国でも中国産製品による影響を問題視する声が高まっています。

韓国内で特に問題とされるのは、鉄鋼製品と石油製品です。いまだに「世界一のシェア」と言い張っている造船も中国企業にやられているのですが、「高付加価値船では負けていない」と痩せ我慢を続けています。

また、自動車については、いまだに中国産電気自動車が(中国で製造されている『Tesla』車は別にして)韓国市場を本格的に蚕食していないこと、また(電気バスでは市場を食われているものの)乗用車への自信があるため、そこまで「中国産の電気自動車は害である」とはなっていません。

では韓国の製造業は、韓国は過剰生産性の申し子である「激安の中国産製品」をどのくらい脅威に感じているのでしょうか?

2024年08月04日、『韓商工会議所』が韓国全国の製造業企業2,228社にアンケート調査を行った結果を公表しています。これによると、

中国製品の低価格輸出によって……

実際に売上や受注に影響が出ている……27.6%
現在は影響はないが、今後被害を受ける可能性がある……42.1%

となっています。実際に影響(というか被害)を受けているのは約28%。これから被害を受けるだろうと懸念を表しているのは約42%にも上るのです。

面白いのは、どの業種において低価格な中国製品の被害は最も大きいのか――です。

「業績にすでに影響が出ている」と回答した割合が高かったのは、以下のようになっています。

二次電池……61.5%
繊維・アパレル……46.4%
化粧品……40.6%
鉄鋼・金属……35.2%
電気機器……32.3%

電気自動車需要が急減し、中国企業が世界的シェアを拡大している「二次電池」業種で、韓国企業の「61.5%」もが「すでに業績に影響を受けている」としました。

これは至当な結果です。なぜなら、中国本土でも二次電池企業は淘汰が行われているほどレッドオーシャンだからです。その過当競争がダンピング価格の二次電池を生み出し、韓国企業をも締め付けているのです。

――というわけで、韓国製造業もまた中国産製品の脅威にさらされています。。

(吉田ハンチング@dcp)

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